グーガの誇りと放棄
ーーグシャーー
あれからどれ位の敵国兵士を殴りつけただろう・・・
ーーメキッーー
「しかし・・・丸1日経っても・・・動ける・・・もんだなぁ・・・」
ーーバゴッーーー
誰に言うでもなく呟きが漏れる
ーーゴンッーー
周りにいた味方兵士は少しずつ倒れ、今や俺一人だけになっちまった・・・
ーーバキッーー
上から友軍が数を減らすために躍起になってくれているが多数に無勢ってやつかな・・・
ーードゴッーー
門を背にしてひたすら殴りつけてりゃ一気に押し切られないのが救いだな
ーーボゴッーー
魔法攻撃が来ないって事は後方待機されているか、友軍が削ってくれてるんだろう・・・
ーーガンッーー
流石に動きが鈍くなってきたな・・・
そう思った瞬間、腹部に痛みが走る
「・・・あ?」
腹部を確認すると魔族もどきに斬りつけられたらしい
「ははっ・・・有り難いなぁ・・・ちっと目が覚めた。」
ーーゴンッーー
頭は少しハッキリしたが、やはり動きはより鈍くなる・・・
ーーバギッーー
ズシャ、ザクッ
ははっ・・・一発殴れば2回は反撃を受ける、か・・・
ーードゴッーー
ガスッ、ズシャ
気力は死んでねぇ・・・それだけは死んでねぇ・・・
だが身体がちっとばかし重い・・・
ガスッ、ズシャ、ザクッ
ーーゴスッーー
ズシャ、ザクッ、ザンッ
ーーバキッーー
ははっ、3回攻撃を受けて1回反撃する形になっちまった・・・
「副長ーーーーー!!!!!」
んぁ?上から呼ぶ声が聞こえるなぁ・・・
ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ
ーードカッーー
ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ
ーードカッーー
自分の動きが遅すぎて腹が立つ・・・
しかも急に眠気がやってきやがった・・・
痛みもさっき程は感じねぇ・・・
ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ、ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ
ーーバンッーー
ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ、ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ
ーーバコッーー
何となく力も入ってこねぇ・・・
もう少しで【魔王】様が、姫様の光が来てくれる筈だ・・・
姫様の光が姫様を悲しませる筈が・・・ねぇ・・・
「グルバーーーーーーーーーーーーー!!!!」
徐に門の上で待機しているであろう名前を呼ぶ
ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ、ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ
ーーバコッーー
「はいっ!!!!」
ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ、ズシャ、ザクッ、ザンッ、ガスッ
ーーバコッーー
「俺は!!疲れた!!!そろそろ眠らせてもらうが!!!お前らはサボってた分、しっかり働けよ!!!」
・・・まぁ、サボってたとは思ってないがよ
「は、はいっ!!!」
その返事を聞き、ありったけの力と魔力を込めて門の前にへばりつく
「お前らはこれから・・・好きなだけ・・・俺に攻撃を加えればいい・・・俺は絶対にここをどかんぞ・・・」
最大攻撃を与えても精々数十の敵兵を倒せる程度だ
ならば、ここにへばりついてあの方の時間稼ぎをした方が効率的だ
そう考えて最後の力を振り絞り魔力を発動させる・・・
その瞬間・・・
目の前にいた魔族もどきが黒いモノに捕縛され上空に連れて行かれる
「んぁ?」
それを皮切りに無数の黒いモノが次々と襲い掛かり、敵兵は捕縛されて連れて行かれている
何事かと上を見上げると・・・姫様の光が悠然とコチラを見下ろしていた
「・・・ったく、あの御方はタイミングが良いのか悪いのか。」
そうボヤく俺のすぐ横に飛び降りる
「・・・グーガよ、大義也。」
「遅いですよ【魔王】様・・・だが、面目ないです。」
「否。其は、我の・・・我らの・・・」
【魔王】様が何かを仰っているらしいが・・・兎に角眠い・・・
「【魔王】様・・・申し訳ないですが、ちっとばかし眠いんでね・・・後でたっぷり褒めて貰いますよ・・・」
そう言うと返事を聞かずに意識を手放す
俺は、姫様の居場所を守れた
「姫様・・・どうぞお幸せに・・・」
その誇りをを胸に・・・俺は眠りについた・・・
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