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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅶ章【アカイケツイノホノオ】
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アカノの武具と危惧


「ここが【ギスファール魔導国】の首都か・・・」


あれから無事に城内に入る事が出来、行商人から許可を得て商店街へ向かった

本来であれば先ずはギルドに向かうべきなのかもしれないが、ギルドへ向かっても強くなる術は無いという私の焦りが自然にこちらへ足を向かわせた


商店街と言うだけ有り、大小様々な店が所狭しと立ち並び、それにつられて冒険者の様な恰好をしたものからお供を連れた貴族の様な者、果ては騎士団の様な恰好をした者で溢れて活気に漲っていた


「先ずは目の前の大きな店に向かうか・・・」


誰に言うでもなく独り言を呟き一際目立つ建物へ向かう

建物はどうやら3階建ての様だから数多くの商品が陳列されているだろう

建物にある商品は恐らく一般的に売り買いされている物であれば大抵確認する事が出来るという認識で取り敢えずそちらへ向かっていった


「おぉ・・・」


建物の前を通ると扉が自動的に開かれ驚いてしまった

・・・【宝珠】を使用しているのだろうか?

金銭的には問題無いと思うが少し高いかもしれないな等と思いながら大きな案内看板を見上げた


1階は日常用魔道具

2階は戦闘用魔道具

3階は戦闘用武具と表記されている為に迷わず3階へ向かう




「いらっしゃいませ。本日はどの様な品をお求めでしょうか?」


3階に到着すると店員らしき女性が礼儀正しく挨拶をしてくれた

・・・けれども若干こちらを値踏みする表情が気になるな


「エンチャントされた武具をみたいのですが・・・今までその様な武具を使用した事がありませんので何が良いのか分かりません。」


変に知ったかぶりをしても先に進まない為に正直に答えた


「畏まりました。それではお客様にはエンチャントされた武具のメリットからお伝えさせて頂きます。こちらへ。」


そう言って複数のイスとテーブルが並べられた場所へ誘導される

周りを見ると複数の客と店員が物を吟味しながら売買を行っているみたいだ


「先ずはエンチャントされた武具のメリットからご説明いたします。本来人族が魔法を行使するには体内の魔力を魔法へ変換させて高威力の魔法を放ちます。但しその場合使用できる魔法の数にも限りが有り、また魔力の残存状態によっては発動しない事もあるかと思います。」


その言葉に私は無言で頷く

私も体内魔力はそう多くは無い

これが剣聖だからなのかそうで無いのかは定かではないが唯一適正が有り変換させやすかったのが炎系統だ

クロノは魔力は私よりもはるかに高いみたいだったが変換させやすい系統がなかったな・・・等と考えてしまう


「その様な魔法では難しい状況下をエンチャントした武具であれば解消されるのが最大のメリットです。まず同程度の魔法を使用する事に比べエンチャントした武器であれば消耗魔力を最大約80%削減する事が可能です。」


「おぉ・・・」


「これにより魔法1発分の魔力でエンチャントされた武具であれば最大約5回発動させる事が可能ですので戦闘幅がかなり広くなります。」


確かにそれだけ削減されれば魔力の少ない私でも戦闘幅が広がりスキルだけに頼るよりも効率的な強さを得る事が出来る


「次にデメリットとなります。当然ですがエンチャントされた系統の魔法しか使用できません。複数の系統をエンチャントした武具も御座いますがその分非常に高価となります。また相反した属性、例えば炎系統と水系統を同時エンチャントさせた武具はその分耐久が著しく低下致します。」


つまりは相反した属性をエンチャントすればその分戦術としても有効ではあるが壊れやすいという事か・・・

流石に戦闘中に壊れてしまうと目も当てられないのでそれは却下だな等と思案する


「ですがご存知の様に人にも適正系統があります。仮にお客様の適正が炎系統で水の武具を使用すれば消費魔力は約40%の削減となります。これが先程最大と申し上げた理由です。まぁ殆どの方が幾つかの適性が御座いますので40%は極端に適性が無い方での算出となりますが。」


心の中で思わず私がそうですと言ってしまう・・・

この女性の言葉が少しだけ私の心をえぐった・・・

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非とも宜しくお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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