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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅵ章【クロノショウドウ】
100/640

クロノの福音と副因


ブーザルを【暴喰ノ口】が消滅させた今、この部屋には僕しかいない


「疲れた・・・」

近くにあったソファーに腰を掛けて仮面を外す

口元を手で触ると少しだけ血が出ていた


「魔族になっても血は赤いんだな・・・」

そう言えばブーザルやローエル、傷ついたグーガの血も赤かった

これも真祖の血統だからなのかな・・・

魔物の血は緑色だもんな等と今どうでも良い事を考えてしまう


今回の【魔王】は相手がスキルを使いこなせずに弱くて助かった

スキルだけで言えば【怠惰ナ脚】は強力だったし、殺した相手のステータスを加算させるモノも強力だった

今回の戦いでスキルが強い事と戦いに強いという事はイコールとならないのが分かった事が最大の成果だ


だけど・・・分からない事が増えてしまった

【大罪スキル】とは一体何だろう

通常のスキルとは何が違うのか?

【怠惰ナ脚】も使いこなせば強力なスキルであった事を考えると何か特別なスキルなのだろうか?

そんな事を考えてみるが当然答えは出て来ない


(・・・一度クロノスへ戻るか)


これからどうするかを1人で考えても【魔王】どころか魔族初心者の僕には正しい判断は出来ない

取り敢えずこの部屋に転移マーカーを施してから仮面を装着し階下へ向かう


「・・・・・・!!!」


階段を降りてすぐの所で複数のレイスが待機していた

恐らく戦闘音が無くなったので様子を見に来たのだろう

僕と目が合うと非常に怯えた目でこちらを見てくる


「【死国ブーザル】、【魔王】、ブーザルは屠った・・・其等は我が国の、民草となる。」

そう告げると絶望した表情を浮かべながら・・・跪いてくる

多分、これから自分たちが虐げられると考えているのだろう

だけど残念ながらその様な趣味も無いしする気も無い


「其等を、無下に、蹂躙する気は、無い・・・後日、【黒家クロノス】の兵と共に、赴く故、民草に周知徹底させよ・・・」


「は・・・はい・・・」

消え入りそうな声でそう返事を受ける


「我は、クロノスに赴く。」

そう告げ転移しようとすると


「ま、【魔王】様・・・私たちは奴隷となるのでしょうか・・・?」

先程に返事をしてきたメイドの様な姿をしたレイスがそう尋ねてくる


「其等を。奴隷とする気は無い。其等の生活は、保証する故、赴きし時、敵対行為は禁ずる。」


「は、はい・・・」

その返事を聞いて転移を開始した



転移先の私室に到着した僕はそのまま仮面を外す

何故か分からないが疲労が激しい


体感的には魔力には余裕があるし、身体的損耗尾も殆ど無い

にも拘わらず疲労が激しいという事は呪いか何かを受けてしまったのだろうか・・・

そう思いながらステータスボードを開いても特に異常が見つからない

そのまま日課となっている【神ヘノ冒涜】を開くと


「・・・ん?」


【神ヘノ冒涜】のツリーに点滅箇所があった

僕はブロウドさんに鍛えて貰っている間、彼に言われツリーを毎日確認する様にしていた

すると日々ツリーの部分が点滅を開始しステータスが僅かながら得られるという現象が発生していた

ただ、ブロウドさんに転移されてからは点滅しなかった事から経験値によってツリーは光るのかと思っていたが今光っている箇所を確認すると他の原因もありそうだ


「原因は・・・ブーザルかな・・・」


【魔王】を倒したからツリーは光ったのだろうか?

奴の言っていた【大罪スキル】持ちを倒したから光ったのか?

それとも今まで経験値が溜まったから光ったのだろうか?


恐らく、この箇所を開放すると僕はより強くなるんだろう

(でも・・・そこまで強くなる必要はあるのか?)


魔族となった今、僕は苦戦らしい苦戦をしていない

それに誰よりも強くなりたいみたいな願望も持ち合わせていない

魔族領では強い方が有利なのは間違いないけれど・・・


即決できずにうんうん唸っている僕の眼前ではツリーの箇所は相変わらず点滅しておりこう書かれていた



















【魔皇帝】と・・・






いつも有難う御座います!!

お蔭様でこの話で100話となりました!!

細々ながら続いているのは現状、数十人の方がご覧頂けているからです!!(12/23付)

ランキングに掲載される事は半分以上諦めましたが、愛着のある作品ではありますのでこのまま出来る限り続けたいなとは考えておりますので変わらぬ応援をお願い致します!!


「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非とも宜しくお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!


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