【初投稿作品】「彼女」との接点~受験編~Ⅱ
投稿頻度少ないですが、1回分の文量も少ないです。
それにも関わらず、私の小説を待ってくださる方、心からの感謝を。
現実はそう上手くいかない。
合格者一覧に僕の受験番号はなかった。
「彼女」に申し訳なくて結果を報告しに行った時に少し泣きそうだった。いや,泣いた。それが「彼女」に見せた初めての涙だった。
それから僕は宙ぶらりんだった。勉強に対して全然エンジンがかからない。冬休みになっても。
僕は冬季補習の最終日,「彼女」に相談することにした。
「先生,今日放課後時間ありますか。」
「ごめん,今日この後すぐ帰らないといけなくて…。」
「あ,そうですか…。なら,大丈夫です。」
僕は無理やり笑った。心から染み出る想いをこらえるように。
「ん?大丈夫?今から少し聞こうか?」
「彼女」は魔法使いだった。僕の心を読み取った。
僕は迷うことなく首を縦に振った。
(前回のあとがきからの続き)
さて、私の思い返した受験エピソード、書いたものの通りです。「『彼女』のために受かろう」という動機は賛否ありますが、私の学習動機のほとんどを占めておりました。
皆さんにとって受験のエピソードはありますか?