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【初投稿作品】「彼女」との接点~教科連絡編~Ⅱ

投稿頻度少ないですが、1回分の文量も少ないです。


それにも関わらず、私の小説を待ってくださる方、心からの感謝を。

 「2年4組の早川です。柳井田先生に用事があります。入ってもよろしいでしょうか。」

 「どうぞ~。」


 任務が失敗に終わった後はやはり気持ちが重い。「彼女」のもとへと向かう足取りはものすごく重かった。化学チックに表現すると、一酸化炭素くらいだ。二酸化炭素ほどではなかった。


 「えっと…早川君!だよね?どうしたのかな?」

 「僕、物理の教科連絡係になりました。よろしくお願いします。」

 「え!?早川君、物理の教科連絡係してくれるの!?ありがとう!!早川君だったら安心だ~。」


 なぜ、安心なんだ?何の根拠もなく…。社交辞令ってやつか?くっそ!僕の気持ちなんて分からないくせに!!僕は化学が良かったんだぞ!


 そんなこと思いながら、僕は心のキャンパスに黒色の油性絵具をぐちゃぐちゃと塗りたくっていた。


 でも、なぜか「彼女」の青い空に浮かぶ太陽のような晴れやかな笑顔を見ると、真っ黒なキャンパスが水で薄まっていく水性絵具のように真っ白なキャンパスに戻っていくのが不思議で不思議でたまらなかった。


 「よし、じゃあ明日の物理は教科書とノートと資料s…ん?聞いてる?」

 「あ、すみません!」

 「フフッ、なんでそんなに驚いてるのよ~」

 「あ、すみません…。」

 「また謝ってるじゃん(笑)」

 「あ、すみません!あ、いや、あの…えっと…あ…。」

 「フフッ、早川君って面白いところもあるんだね。よし!教科書とノート、あと資料集!これだけ!よろしくね!」

 「はい、分かりました。」

 「では、改めまして早川君、これからよろしくね。」

 「よろしくお願いします。」


 「彼女」は僕に「また明日」と手を振った。


 青い空で輝く太陽のような晴れやかな笑顔で。


 そんな「彼女」とは対象的に僕は、「彼女」に頭を下げるだけで、物理準備室を出た。




 今日も青い空で輝いていた太陽は役目を終えようとしている。


 いつもは夕陽なんて眺めることなんてないのに、なぜか僕は夕陽を眺めていた。


 いつもと変わらない夕陽であるはずなのに、なぜかその時眺めた夕陽はすごく綺麗だった。

 

 なんとなく、「彼女」がいる物理準備室から離れないために必要な口実を、「彼女」と話すために必要なきっかけを、僕に与えてくれているような気がした。


教科連絡係編、終わりです。


ですが、今後も僕と「彼女」は教科連絡係としての関係性が続いております。


そのため、今後も、場面が物理準備室である描写や教科連絡係として仕事をしている描写が多々登場します。


次の更新は時間がかかる可能性大です。小説の他にすべきことがありまして…。

大変申し訳ないですが、待っていてくださると夢口未来、非常にうれしく思います。


それでは、「未来」でまたお会いしましょう。

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