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【初投稿作品】出逢い
投稿頻度少ないですが、1回分の文量も少ないです。
それにも関わらず、私の小説を待ってくださる方、心からの感謝を。
「彼女」との出逢いは体育館だった。まさか、あんなぼろっちい体育館でこんなに素敵な出逢いがあるなんて…。
「物理を担当します。柳井田梓です。私は、最近宇宙に…。―よろしくお願いします。」
そう言った「彼女」は僕ら生徒の視線の先にいる。黒いスーツに身を包み、自己紹介を淡々とこなす。髪型はショート。いや、ボブというのか。いや、ボブってショートと同義なのか…。髪型に興味なんて皆無の僕にはなんという髪型なのか分からない。ただ、「短い」ということしか分からない。「彼女」の第一印象は、可愛い小動物のような女性というよりは、クールで大人びた女性という印象。
髪型は自信持って断言できないが、これだけは圧倒的な自信を持って言える。
「素敵な女性だった。」
それが、いずれ僕が恋をする「彼女」を初めて認識した瞬間であった。
まだまだ続きます。