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てんとう虫  作者: ミズト
1/1

一つ

黒板に打ち付けられるチョークの音や、休み時間でもないのに「今日、カラオケとか行かね?」とか「昨日のテレビさ〜」とか好き勝手に話しているクラスの人、それらを聞かないで済むようにつけているイヤホンから流れる昔の洋楽とか。それら全てがどうしようもなくうるさい。

分かってる。おかしいのは私の方 。だけど私は時々音が無い世界に飛び込みたくなる。たった一人、私だけが出す音しか聞こえない世界。私はそんな世界に憧れている。


「お前らちゃんと授業受けてくれよ、頼むからさ」そんな情けない先生の声で現実に引き戻された。私はいつのまにか職務放棄をしていたイヤホンを外し、代わりに外の景色を眺めた。半年前よりも黒く、低い場所を流れる雲につられるように私の姿勢もだんだん低くなっていく。「眠い」そう思うと同時に頭が机についていた。



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