マナビックバーン4
これ、『分析者』の作戦考察が終わるまで、どう仕様もない状態なんじゃねえの?
うんまぁ、MP足りないから新しく作ることもできないし、逃げるしかない状態なんだけどね。
てことで絶賛鬼ごっこ状態(汗)あ、『威圧』でやって来た魔物どもは、全滅したよ?
さてどうしようか〜。あ、今逃げてるだけだから、自分のステータスを確認しておこう。
リュウヤ
属性 《風_強》《土》《火_強》《水》
種族 龍人族
地位 ダンジョンマスター
lv7
HP483/483
MP63/701
PW702
SB 560
SP720
MA734
MB780
KU60
KT578
エクストラスキル 分析者
ユニークスキル 属性付与 始祖魔法 泥土始祖魔法 豪炎
固有スキル 魔石吸収 魔眼 ダンジョン操作 言語翻訳
スキル アイテムボックスlv2 鍛治lv1 魔証新規作成lv1 薬品製造lv1 始祖魔法lv1 圧縮lv1 転がるlv1
称号 異世界からの放浪者
?思ったより、ステータスが上がってないな?
《レベルアップによるステータスの向上は最初の3レベルのステータスの上がりが大きく、それ以降はレベルアップまでの行動にて、ステータスの向上量が決まります》
なるほど、確かに今回のレベルアップまでの戦闘は、一方的なものしかなかったからな〜てゆうか、戦闘といっていいのかどうかが微妙なくらい圧勝だったし。
そういや、分析者の考察って後何分くらい?
《後2分32秒です》
もう少しだな。その間にどうにかダメージを与えたいな。!いいこと思いついた!
まずは、周辺にころがってるツノが生えてるうさぎから、ツノを剥いでく。次は見つめの蛇どもから皮を剥いでく。猪からもツノを剥いでく。残りの魔物どもからも素材になりそうな部分と、魔石を回収しておく。
これで何をするかって?『鍛治』を使って、新しく剣を作るんです。まず、残りのMPで、型を作る。そして、持ち手の部分を土魔法で作り、『鍛治』を使ってさっき回収した、魔石やらツノやらを溶かして流し込む。そして、これまた『鍛治』で、冷やして固める。そして土魔法で型から抜いた。これでやっと戦えるようになった。まぁ、そのせいでMP0になったんだけどね。でも、これで多少は状況がましになるだろう。
てか、MP0だから属性付与も使えないな。ま、やるしかないでしょ。
「オラァァ!」
まず、新しい剣で、グレートオークに斬りかかる。グレートオークは、俺が急に逃げるのをやめて攻撃してきたことに驚いたようだが、すぐに攻撃を弾き返そうとしてきた。俺はその剣を叩き折るつもりで剣を当てる。
ビキィ!
......まじか。俺の剣が、グレートオークの包丁にヒビを入れやがった。まぁ、嬉しいことなんだが、今ままで、結構硬いものとして、扱ってきたから、ぶっちゃけ実感がない。それより、追撃だ。
今度は、横に振り、切る。くそ!また『石化』かよ!どんな能力なんだよ!分析者、『石化』の説明を見せてくれ。
石化
一時的に、体を石化させる。このスキルを使用中に動くことはできない。使用後5分間使用不可。
なるほど、これも時間回復系のスキルか。『猪突猛進』よりはマシだが、これも厄介なスキルだな。
《作戦考察が完了しました。》
キタキタキタァ!やっと作戦と言えるような作戦がきたー!いままでのは、作戦っぽい何かレベルだったからな。
《作戦の内容を報告します。まず、..............となるので................という内容です》
なるほど...それなら、いけるな。じゃあ作戦開始だ!
って格好つけて言ってもまだしばらくは、さっきと変わらないんだけどね。
切る!切る!切る切る!ぶっ倒してやる!
「オラァァァ!」
作戦の準備が終わるまでにできるだけグレートオークにダメージを与える。それが『分析者』の作戦での、俺が今やるべきことだ。
よし!当たった!にしても硬すぎだろ!ゼッテーレベルアップで守備が上がってんな。
今のMPは...
MP34/701
うん。低い。けど、属性付与を使うには、十分ある。てことで、属性付与を使用だ!おし!属性付与つけた状態で、ぶった切ってやる。そうして、切りかかったんだが、まぁそりゃ剣で防御する。そして、次の瞬間_____
バキッ!
...........は?今俺の視界に写ってるのは折れたグレートオークの包丁と、驚愕したようなグレートオークの顔(豚の顔なのでよくはわからないけど、なんとなくわかる)。
どうやら、属性付与+俺の剣+俺のパワーがグレートオークの包丁+グレートオークのパワーを上回り、グレートオークの包丁の強度-(属性付与+俺の剣+俺のパワー ー グレートオークの包丁+グレートオーク)が、マイナスになったっぽい。それで、グレートオークの包丁が折れたらしい。当たり前のことを式にしてみたが、それはそれで凄いな。グレートオークの包丁って、オークに包丁(上質)って書いてあったぞ。相当な破壊力なんじゃね?んじゃ、あっけにとられてるグレートオークさんにもう一発斬撃をプレゼントしよう。
「くらいやがれぇ!」
そう言いながら、額に切りかかり、額から紫色の血が飛び散る。
うえぇ、紫色の血ってやだな。アニメや漫画ではそんなに嫌だとは思わなかったけど、リアルで目にすると、だいぶ吐き気がしてくる。
でも、現状は俺の方が有利だ。このままぶっ倒す!