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#2 彼女は目覚めました。

#2 彼女は目覚めました。

 翌日


 ピンポーンとベルが鳴った。

 俺は玄関へ向かいドアを開けると、少し眠そうな配達員が立っていた。


「お届け物です。牙山雄二きばやまゆうじさんで間違いないですか?」


 後ろにはでかいダンボールがあった。


「はい!間違いないです」


 何故か俺は声が弾んでしまった。

 そんな事を気にする様子もなく配達員は、ハンコをもらい、荷物を置いて帰ってしまった。


 俺はすぐに重たい荷物を部屋に入れ、中を開けた。

 すると、そこには注文通りの女の子が入って寝ていた。今にも襲いかかりたいと言う気持ちを抑え、俺は中に入っている説明書らしき物を手にとり、注意深く読み進めていった。


 この子は最初に見た人を彼氏と認識します。

 彼氏になった貴方は毎日必ず一回はデートをしなければなりません。

 もし、デートを忘れると貴方の側からいなくなってしまいます。

 この条件がクリア出来るなら、好きにしても構いません。

 説明は以上です。


 説明を読み終わると俺は女の子へと顔を向けた。

 この子が、俺の彼女に・・・

 そう思っていると、女の子が目を覚ました。

 目があった。

 しかし、何も喋ろうとしない。


 しばらく経つと、ある言葉を発した。


「貴方が私の新しいご主人様ですか?」


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