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文化部の日常

調理部の魔女

作者: なのはな

こんにちは。静奈です。


今日は私達の部活を紹介します!


「しーちゃん?今日の実習の用意したの?」


「あ、うん!ちゃんと温泉からお湯持ってきたよー‼」


ちょっと遠かったけどしっかり持ってきたんだよね~。…って待って、あやちゃんがスッゴく苦い顔してる。


私なんか間違えたか?


「あれ…私…今日化学部だったっけ……。」


「え?違うよ?調理部であってるよ?」


なんでそんなこと言うんだろ?


『うん…そうだよね…別に温泉地の温泉の水質調査とミネラル含有量の検査じゃないもんな…。』


「うん、あのな、しーちゃん、温泉卵っていうのはね、温泉のお湯わざわざ使わなくてもいいんだよ?」


「な、なんですと!そんな訳無いよーwだって『温泉』卵だよ?」


し、知らなかった…。また新しいこと学んだなあ。


「…とりあえず行こうか、しーちゃん。材料と作り方見ようよ。」


「そ、そうだね!」


いや、別に知ったかぶりとかじゃないから!



私達の調理室は‼


広い‼設備もキレイで色々あるの‼


何に使うか良く知んないけど!


「へえ。レンジで出来るんだ~。これならしーちゃんもできそう。」


あやちゃんがレシピを見ながら言う。


…ってうわっ‼ひどいこと言われた!



そんなの私に出来るに決まってるでしょ‼


「…確かに、これならいくらなんでも伊東先輩にもできそう…。」


「え…でもこの前静奈先輩お米炊くのに洗剤で米洗おうとしてたらしいよ…。」


「え、マジ?一気に不安になってきたわ…。」


「がんばれーw今回私と班違うしね~。」


「しっ‼先輩に聞こえるってば!」


後輩まで私のことを散々に言う。

全く、みんな私を誰だと思ってるのよ!


さすがに卵の原型をとどめた料理なんて私にも出来るわよ!


「待って待って!!しーちゃん!!!」


全くあの時は分からなかったから仕方ないじゃない!


…で、この卵をレンジの上段に入れればいいのかな?あれ?下かな?


ま、どっちでも大丈夫でしょ‼


「待て待て~‼」


ああああ‼もうさっきからだれ?私の気を逸らすのは?


「もうっ‼うるさいよ?あやちゃん。なんか違った?今回はあたし間違って無いんだけど?

逆にどこが間違ってるって言うのよ!間違う要素がどこにあるって言うの?」


「いや、スッゴく間違ってる‼

なんで卵を殻ごと皿にものせずにオーブンレンジに入れてんの‼


まず卵をどっかの容器にいれよ?もちろん割って!ねえ?ちゃんとレシピ見たの?


てかレンジって電子レンジだよ!


レンジって言ってオーブンレンジを先に思い出すなんてどんな生活してんだよっ‼」


「へ?そうなの?なんでレシピ見る必要あるの?見なくても出来る、でしょ?今日のなんて簡単じゃない?


レンジ?そんなのオーブンレンジに決まってるじゃない?

電子レンジとの違いだってたいしたこと無いでしょ?」


「とりあえずレシピくらい見てくれ…。食べるのお前だけじゃないんだよ…。」


このあと、静奈は文菜に散々怒られ、卵に串を刺さずに爆発させたりしながらも、無事に(?)卵を温泉卵にできたのだった。


調理部編終わり



next…美術部の事情


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