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心の傷  作者: ごりごり
1/1

新学期

あなたにとっていじめとはなんですか?

暴力、悪口などたくさんの理由が出てくると思います

でも今の時代はこれが当たり前になっていますね

悪口は人を傷つけるそしてたったその一言で尊い命が失われる・・・・・







小学六年の春、私はこの日をとても楽しみにしていた。

新しい学年に新しい友達。

どんな学校生活になるのだろうと期待に胸を膨らませる。

教室に入るとおはようという声が教室中に響く。今日も私は元気に登校。

席に着いた時はとてもドキドキ、不安な気持ちでいっぱい。

でも隣の男の子が話しかけてくれたおかげで緊張がほぐれた。

「俺けいたって言うんだ、よろしくな。お前の名前は?」

「私はあかり、これからよろしくね。」

友情のしるしとして握手を交わす。

よかった!友達ができて嬉しい!!

そんな喜びもある女の声で一気に引いた

「あれ?あかりじゃん!二年ぶりに同じクラスだね、よろしく。」

私はこんな女が嫌いだ。友達と悪口をあちこちで言うし嘘をついて自分の味方につけようとするとても卑怯な子。その女の子そがまな、とても性格が悪い。

同じクラスだなんて最悪!もう二度となりたくなかったのに・・・・。

「あかり・・・?顔色悪いけど大丈夫?」

誰のせいだと思っているんだ?お前のせいでせっかくの新学期が台無しだよ。

「別に何でもないよ。またよろしくね、まな。」

こうして私たちはまた同じクラスになってしまった。





今日は登校初日だったため一時限目から三時限までオリエンテーションだけとなった。

帰りの時間私はまなに声をかけられた。

「今日一緒に遊ばない?」

この時断っていればよかったのになと後悔ばかり。でも私はいいよと答えてしまう。

重い足取りのまま集合場所へと向かう。

私よりも前に来ていた。

「ごめん、遅れて。待った?」

「ううん!私も今来たところ。それよりさぁあれ持ってきた?」

「うん、持ってきたよ。」

あれとはアイドルのカードやグッズ。私はちょうどあるアイドルグループにはまっていた。まなもそうだ。

「じゃぁ交換しようよ!」

「いいよ。」

私はダブったカードやいらないグッズをたくさんあげた。勿論まなもたくさんくれた。

「わーーー!これ欲しかったんだよね、ありがとう!」

「こちらこそありがとう。」

何とか会話が弾みあっという間に夕方に。

4時半のチャイムが鳴り私たちは家へ帰る。

「ただいまー。」

「おかえりー、どうだった?」

「楽しかったよ。」

この時私は嘘をついていた。はっきりいって全然楽しくなかった。でも母親に心配をかけたくなくて嘘をつく。

「それならよかった、そろそろ晩御飯だから支度して頂戴。」

わかったとうなずき準備を始める。

7時くらいに父親が帰ってきて家族が揃う。

いただきますと手を合わせもくもく夕食を食べる。そんな様子を見た父は私に大丈夫か?と声をかけるがその気遣いが何だか腹ただしくて反抗してしまう。

「うるさいなー。大丈夫だよ!もう私いらない、ごちそうさま。」

ドタドタ足音を鳴らして二階へ行きベッドにダイブ

また明日もあいつの顔拝まなきゃ・・・・か・・・・。





翌朝いつも通り学校へ行く支度をし家を出る。でも今日の私はため息しか出ない。顔色が悪いと友達に言われ心配されるがそんなこといちいち聞かないでほしかった。

学校へつき挨拶をする。

「おはよう・・・・・?」

なんだかいつもと様子が違うけど勘違いかな?

席に着くと昨日友達になったばかりの男の子が私の耳元で「性悪女。」と呟いた。

どういう事が全く分からずただただ黙ることしかできなかった。

まぁ一人や二人こういうのあるよねと思ったが予想とは全然違った。

他の女子達も私を避けるし悪口ばかりを言う。自分が何かしたのかと考えるが思い当たる節が見つからない。原因がある人ならあのひとしかいないと思い席を立ちまなの元へ。

「まな、皆に何吹きこんだの?」

「は?何勝手に決め付けてるの?ねーー皆聞いてよ、こいつ自分の立場何も分かってないのに私を責めるの。まな悲しい・・・・。」

皆の視線が怖い、なにも悪いことしてないのになんでこうなるの?

まなは泣いてるしこれじゃぁ私が悪者じゃない!

泣きたいのはこっちだよ・・・・・。

涙を堪えることができず私は大粒の涙をぼろぼろと流す。

「泣いたって無駄だぞ!つーかお前泣き顔不細工だな。二度とそんな顔晒すんじゃねーよ。次泣いたらただじゃすませーなからな。」

恐怖のあまり涙が引っ込み足が震える。皆はまなをかばい私を悪者にする。

「だ、だってまなが悪いんだよ!わたし何も・・・・・って何するのやめて!!」

いきなり髪を掴まれて驚く。

「わからない奴だな、そんなこともう一度言ったらこうなるぞ。」

けいたがハサミを持って私の髪をバッサリ切る。

「ひ・・どい、ここまでしなくても・・・・。」

「これがお前の罰だ。罪を軽くしてやったんだ、感謝しろ!」

女子に囲まれて泣いているふりをしているまなの表情は嬉しそうな顔。

絶対許さない、復讐してやる・・・・・。







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