表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘却オルゴール  作者: たかだ よしまさ
2/12

戦況手記 2

9月22日

やつらは十日前の夕暮れに前触れもなく突然やってきた。巨大な足で大地を踏み鳴らし、夕焼け空を切り裂く甲高い咆哮をあげ、我が城に攻撃を開始した。見たことがない武器で我が城を掘り起こしたあげく水攻めにしたのだ。今思い起こすだけでも恐ろしい。我が城はどうなったのだ?。故郷を確認しなくてはという義務感と、故郷を確認しなくてはという恐怖感に脚は進むが心が引き返したがっている。






9月24日

ようやく我が城の領内に到着した。もう知った道だ、そのはずなのにまるで初めて訪れる土地のように感じるのはやつらが行った破壊行為のせいに他ならないだろう。






9月25日

我が城の崩壊を確認。損傷が激しく、内部への侵入は不可能。やつらの姿はもう見当たらないが、女王も兵団も兄弟達も発見できなかった。






9月26日

やつらが戻ってきた。俺の姿を発見こそされなかったが、逃げなくては。逃走の最中、見失っていた兵団を我が城の付近の平原にて発見、死亡を確認。何人かなど数えられなかったが、ほとんどの兵団が全滅した事は平原を埋め尽くす屍の山が教えてくれた。





9月2

もうだめだ。やつらにみつかった。おそらくこれがさいごの手記になる この命があるかぎり走るしかない もし、このしゅきを手にする者がいたとしたら伝えたい。城は、必ずやつらに見つからぬ目立たぬ土地に建てるべきだと やつらに見つかれば






9月30日

どうにか逃げ延びた。俺はまだ生きている。やつらは

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ