日本国憲法は小学生以下の文章力の憲法
俺は、国会で憲法改正を訴えた。
すると、半分近い議員からブーイングを浴びた。
あれ? 国会総与党じゃなかったっけ?
まあ、反対意見が出るのは
普通に考えれば当然の事だけど、
神様は何をしてるのかな?
俺の神様の協力は、すごく中途半端だ。
今でも日本では、憲法改正と言うと、
強い拒否反応を示す人が多い。
まあ、第9条の影響もあるのだろうけど、
本当にその人らは憲法を読んだ事があるのだろうか?
こんな小学生以下の憲法を護憲などと、
俺はよく言えるものだと思う。
日本国憲法は全部で103条からなる憲法だ。
ただ、「第11章 補則」にある
第100条から第103条までの4条は、
憲法を施行に関する条項だから、
すでに死文化しており、
実質的には99条分しかない。
しかし!! ここからが問題だ。
実質的な内容で言ったら、
実は40条分もあるかどうか解らないのだ。
なぜならば、日本国憲法には、
内容が重複する条文がいくつもあるからだ。
最も有名な例が第11条と第97条だ。
第11条
国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
笑ってしまうくらいに内容が同じだ。
しかも、内容が同じどころか、
文言までほとんど同じである。
なぜこんな事が起きたのか。
実は、第11条は日本側で作った条文で、
第97条は、アメリカの軍人ホイットニーが作ったものだ。
ホイットニーは、当時日本を支配した
GHQの最高司令官マッカーサーのお気に入りの軍人だった。
マッカーサーは、すでに同じ内容の条文が作られていた事を知りながら、
日本側に、お気に入りの軍人
ホイットニーが作った条文を憲法に加えるよう要請し、
加えられたのが第97条なのである。
内容が重複する条文がある事もくだらないのに、
そうなった理由は、もっとくだらない。
要するに、アメリカの軍人の論功行賞的に作られたのが
憲法第97条だったのである。
この日本国憲法を平和憲法と言ってはばからない人がいるが、
こうした事実を知っても、
まだ平和憲法と言えるのだろうか?
軍人の名誉を讃える憲法のどこが平和憲法なのか?
本当に笑い話だ。
こうした内容が重複する条文はいくつもある。
代表的なものを列挙しよう。
第8条と第88条
第8条
皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与する事は、国会の議決に基づかなければならない。
第88条
すべての皇室財産は、国に属する。すべての皇室の費用は、予算に計上して国会の議決を経なければならない。
ひとつの条文にまとめられる内容であることは明らかだ。
二つの条文に分ける必要性がない。
第23条と第26条1項
第23条
学問の自由は、これを保障する。
第26条1項
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
これも条文を分ける必要がない。
第35条1項と2項
第35条1項
何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受ける事ない権利は、第三十三条の場合を除いては、正当な理由に基づいて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。
第35条2項
捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する格別の令状により、これを行ふ。
ちなみに司法官憲とは、裁判所の難しい言い方に過ぎない。
ツッコミどころ満載の条文だが、
第35条1項の最悪な文章力については見てのとおりである。
そして、1項も2項も同じ令状の話をしている。
分けている事が不思議なくらいに無意味だ。
第79条6項と第80条2項
第79条6項
最高裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。
第80条2項
下級裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。
主語を「裁判官は」とすれば、1条で済む話だ。
代表的なものだけを列挙したが、
内容が重複したり、
条項を分ける必要がない条文は多々ある。
これを整理したら、日本国憲法は、
40~50条分くらいにしかならない。
俺は、これだけでも改憲が必要だと思っている。
正直、文章構成力は小学生以下だ。
それでも護憲だというならそれでもいいが、
ただ護憲派も消極的だ。
この憲法は、国民の直接の承認を受けていないのだから、
この憲法を誤字や脱字、
重複する文章だけ整理して、
内容はそのままにして国民投票にかけて、
直接国民の信任を得ればいいのだ。
既得権益を守る官僚のように、
せこい護憲派の姿を見ていると情けない気がする。
いずれにしても、俺は、
日本国民は憲法に対して、
積極的になるべきだと思う。
このままでは、いつ廃止されたのかも解らない
聖徳太子が作った十七条憲法のように、
日本国憲法は、法律としての意義をなくし、
聖典化していってしまうだろう。
やはり俺は、総理大臣として憲法を改正する事を決意する。