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アメリカ大統領は国民が直接選ぶ大統領制じゃない

日本の首相を国民が直接選べばいい…


そんな話は、昔からよく言われているけど、

そしたら大統領制になるという事はない

まず、日本人というと、

大統領制と言えば真っ先にアメリカを思いつくけど、

アメリカの大統領制は、

世界の大統領制の中でも特殊な部類の大統領制だ。

あれをスタンダードだと思ったらいけない。


まず、大統領制と言っても、

国民が選ぶ大統領もあれば、

議会が選ぶ大統領制もある。

国民が選ぶ大統領制と言えばアメリカやフランス、

議会ならばドイツやイタリアなんかが有名だ。

ドイツやイタリアは、

大統領も首相も議会が選んでいる。


だから、大統領がみんな

国民に直接選ばれていると思ったら大間違いだ。


しかもアメリカの場合、

実は、国民が選挙で直接は選んでいる…

そう思ったら大間違いだ。


アメリカの大統領選挙は、

厳密に言えば国民投票ではなく、

州民投票で行われている。


アメリカの大統領の場合、

州ごとに選挙人と呼ばれるポイントが振り分けられていて、

その州の州民投票で一番勝った者が、

そのポイントを総取り出来るシステムになっている。

そして、最終的に選挙人の数が多い者が、

大統領として当選する事になる。

ところが、このシステムの場合、

おかしな結果が生まれてくる事になる。

それは、選挙の得票数では勝っている候補が、

落選するという事態が発生するのだ。


最近のアメリカの大統領のブッシュも、

得票数で負けながら、

選挙人の数で勝って大統領になった1人だ。


例えば、A州の有権者人口が300万人で選挙人が3、

B州の有権者人口が200万人、選挙人が2だったとしよう。

C候補は、A州で160万票獲得し、

D候補は、A州で140万票しか獲得できず、

C候補はA州で勝ったので選挙人3を獲得した。

他方、B州ではD候補が200万票全て獲得して勝利し、

B州の選挙人2を獲得したとする。

得票数で言えば、C候補は160万票に対して、

D候補は340万票とC候補を圧倒しているが、

獲得した選挙人の数はC候補が3、

D候補は2なので、D候補が落選となるのである。

こういうシステムなのだ。


だから、アメリカ大統領は、

国民投票によって選ばれる大統領ではないのである。

実際、得票数で負けながら

当選した大統領がアメリカにはいるのである。


国民が直接選ぶのが大統領…

そういう固定観念は捨てなければならない。



では、大統領と首相の違いは何か。

それは立ち位置の違いである。

大統領は国家元首、

首相は行政府の長官に過ぎない。

日本で言えば国家元首は天皇だ。

もっとも、この意見に異論があるけど、

その辺の話は、あとでしよう。


今、国ってやつは、

立法、司法、行政の三権分立で成り立っている。

その三権を束ねる位置にいるのが国家元首だ。

国の代表者であり、

三権の長官の任命者であったりする。


国家元首→ 立法府(議会)

     → 司法府(裁判所)

     → 行政府(政府)


この行政府の長官が首相。

日本で言えば総理大臣。

国家元首に当たるのが大統領。

これだけである。

だから、首相を直接選挙で選んでも

大統領にはならない。


俺は、首相公選制を日本に導入しようと思う。

俺の政策のひとつだ。

だけど、そのためにはやらなければならない事がある。


それは憲法改正だ。

これが豊城内閣の最大のアジェンダだ。





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