比例代表制ではない死票を作らない得票率任期比例制
現在、国会議員の任期については、
衆議院が4年、参議院が6年と決められている。
衆議院の場合、衆議院が解散した時は、
任期満了前に任期が終了する事もあり、
参議院の場合は、総選挙というものがなく、
3年に一度、議員の半数を改選する形で、
参議院選挙は行われている。
(憲法第45条及び第46条)
そして、衆参両議院の選挙共に、
比例代表制を採用している。
ちなみに衆議院では小選挙区制、
参議院は中選挙区制を採用しているので、
その点は異なる。
小選挙区制とは、ひとつの選挙区に対して、
当選者は必ず1人とする選挙制度、
中選挙区制とは、参議院選挙の場合、
各都道府県をひとつの選挙区として、
都道府県の人口に応じて、
当選者が1~5名に振り分けて
輩出される仕組みとなっている。
しかし、小選挙区制や、
参議院選挙区の1人区(1人しか当選者が出ない選挙区)の場合、
TOP当選者が議席を獲得するという潔さがある反面、
死に票、つまり落選者に投票した票が多く出るため、
多くの国民の意見を選挙で繁栄出来るようにするために、
参議院では1983年の第13回参議院選挙より、
衆議院では1996年の第41回衆議院総選挙より、
この比例代表制が採用された。
だが、この比例代表制は、
死に票を多く作らない反面、
直接候補者に投票出来ない欠点がある。
最近では、非拘束方式の採用により、
候補者に直接投票できるようにもなったが、
比例代表とともに立候補してない候補者には投票できず、
また、選挙区と比例代表のブロックは異なるため、
例え死に票にならなくても、
自分の選挙区の意見を反映した候補者に
投票出来ない事もあるという点においては、
比例代表制には、俺は不満がある。
何より、比例代表制は複雑である。
基本的にドント方式と呼ばれる形で、
日本の場合、比例代表の当選者が決定されるが、
ドント方式なんて言われても、
理解している人は少ないだろう。
俺も理解するのに苦労した方だ。
説明するのもメンドクサイくらいに
ドント方式は複雑すぎる。
要するに、割り算をして大きい順に
当選者を決めていくのだが…
とにかく、俺は比例代表制は、
直ちに廃止されるべきである。
今後、非拘束方式を廃止して、
拘束方式を採用するなんて動きも出てくるかも知れない。
そうなったら、民主主義の終わりである。
そこで、比例代表制ではない、
新しい死に票を作らない選挙制度を確立する。
それが、得票率任期比例制というものだ。
これは、国会議員の任期を
選挙区での得票率に応じて変動させる制度である。
国会議員の任期については、
俺は、得票率に応じて比例させるべきと考えている。
その選挙区での得票率が大きい議員については、
その任期を長くし、
小さい議員については、任期を短くする。
例えば、次のような基準を設ける。
得票率 任期
70%以上 6年
60%以上 5年
50%以上 4年
40%以上 3年
40%未満 2年
このようにして、得票率に応じて、
任期を決定する。
ただ、これは例示であって、
年単位ではなく、月単位で、
もっと細かく設定しても良いかも知れない。
この制度の目的は、
死に票を出来るだけ作らないという
比例代表制と同じものである。
しかし、比例代表制であっても、
死に票は必ず生まれる。
しかし、この制度であれば死に票は生まれない。
当選者に投票しなかった人の票は、
当選者の任期を短くする事で反映されるからだ。
俺は、この得票率任期比例制の導入を推進する。