首相はトップダウン型が良い
独裁と聞くと、
どうにも悪いイメージしかない。
しかし、独裁の本来の意味は、
単独裁決の略語であり、
合議との対義語でしかない。
日本人は、独裁と聞くと、
先入観的に悪いものと思いがちだが、
強いリーダーシップという表現だと、
それを望むというのだから不思議だ。
独裁も強いリーダーシップも同じなのだが…
もちろん、ニュアンス的には違うのは解っているけど…
ただ、独裁者と言っても、
歴史的に評価される人たちもいる。
戦国時代の織田信長や豊臣秀吉などは、
まさにそれである。
むしろ、歴史的に評価されるリーダーは、
独裁者である事が多い。
徳川幕府の歴代将軍で言えば、
初代家康、三代家光、八代吉宗あたりが
評価される筆頭となるが、
老中の合議で施政が決定される幕府にあって、
トップダウンでリーダーシップを発揮した将軍が、
歴史的には評価されている。
自分の理念と責任を以て挑んだからだろうが、
日本人は、独裁という言葉を忌み嫌う割に、
そうした独裁的な政治で
活躍した人物を評価するのだから、
日本人は解らないものだ。
日本人は「和」という言葉に象徴されるように、
基本的に話し合いを好む民族ではあるが、
いざと言う時は、強いリーダーに
グイグイ引っ張ってもらっていった方が、
性に合っているのかも知れない。
さて、先にも話した通り、
俺は行政権は、内閣に属させるのではなく、
首相に一括して、トップダウン型の政治体制を
構築するのが良いと考えている。
その方が、首相も強いリーダーシップを発揮出来るし、
行政の責任も明確になる。
閣僚で構成する内閣は残す一方で、
首相の諮問機関(意見を聞く機関)とし、
その機能を残していく。
現行憲法では、行政権は内閣に属するとあるが、
新憲法では…
行政権は太閤に属する。
…としようと考えている。
これまで内閣が負っていたものを
全て太閤に一括する。
外交権や財政に関する権限なども、
明確に憲法に記しておいた方が良いだろう。
任期は4年くらいが良い。
多選については、原則的に、
国民が選び続ける限りは同じ人で良いと思うので、
禁止はしないが、
ただ、権力の停滞を避けるために、
同じ人物が3期連続では太閤になれないように、
憲法で制限しておこうと考えている。
また、太閤を選挙する際は、
アメリカの大統領が、大統領だけでなく、
副大統領も一緒に選挙で選ばれるように、
副太閤としての内大臣も共に立候補し、
選ばれるようにする。
仮に、太閤に病気や事故などがあって、
長期間政務が執れなくなったり、
辞めざるを得ない状況になって、
行政の空白が出来た時は、
副太閤である内大臣が、
太閤が復帰、あるいは
次の太閤が決まるまでの期間、
政務を執るものとする。
ちなみに内大臣とは、元々も行政を司った
左大臣や右大臣を補佐する立場であり、
戦前は天皇の補佐役としての一面があったが、
副太閤の名称としては相応しいものと思う。
大化の改新の時に生まれた官職で、
その初代を藤原鎌足とする
歴史と伝統のある名誉ある役職である。
そして、行政の責任を明確化するという意味で、
俺は、行政改革の一環として、
新しく官位制度を導入する事を提案したいと思う。