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今日から俺が総理大臣  作者: やいたもん
第二章 天皇論
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文王制(ぶんのうせい)

日本にはいっぱい王様がいるのに、

これを生かさないなんてもったいない…


以前から俺が思っていた事だ。

日本には、たくさん女王がいるって話は

さっきした通りだ。

王の称号を持つ人ならば、

皇統皇族の全てがそうだ。

なのに、これを生かしていない。

実にもったいない気がする。


例えば、皇室に赤ちゃんが誕生したりすると、

ロイヤルベビーなどと話題になり、

何百億、何千億と計算される

経済波及効果が生まれたりする。

結婚なんかもロイヤルウェディングなど

もてはやされたりする。


こうしたきっかけをもっと増やすためには、

世間から注目されやすい

天皇家や東宮家(とうぐうけ)だけでなく、

もっと他の皇族にもスポットライトを当てて、

これを生かしたら良いと思うのだ。


ちなみに、東宮家とは皇太子一家の事だ。

昔、天皇家の住まいの東側に

皇太子の屋敷が設けられていたので、

東の宮、東宮が皇太子の敬称となった。

これに対して、現在はあまり使われないが、

皇后の事は中宮と言う。

理屈は同じだ。

また、日本の皇太子は、

正式には日嗣皇子(ひつぎのみこ)と言う。

皇太子妃は、正式には、

日嗣皇子妃(ひつぎのみこのみめ)と言う。

天皇は、正式には「すめらみこと」、

皇后は「きさい」などと呼ばれたりする。

年始の歌会始などでは、

こうした呼称で呼ばれているので、

気付かなかった人は、

その辺に注目しながら見ると面白いだろう。


あと、皇后と皇妃の区別がつかず、

皇后も皇妃も同じ天皇の妻の称号と

勘違いしている奴がいるが、

皇后の意味が正室に限定されるのに対して、

皇妃は側室も含む妻の総称であるので、

この使い分けは出来ないと恥ずかしい。

最近は、この使い分けができない説明も見られるが、

これは大きな間違いであるので注意されたし!!!



さて、話を戻そう。


日本には歴史の成り行きから、

王様がたくさんいるわけである。

ならば、地域ごとに新たな王の称号を作って、

それぞれに王家を置けば、

地域の文化的な活動が活発になり、

文化の発展や経済波及が生まれるのではないだろうか。

例えば、スポーツ大会や文化祭を開催するにしても、

「○○王杯」とか権威づければ、

そのイベントの価値が一層高まったりする。


この発想の下に生まれたのが文王制である。


皇族を東京だけに集中させるのではなく、

全国各地域に分散し、

その地域独自のロイヤルファミリーとして、

地域の文化活動に貢献するのである。



まず、日本を次の10地域に分割する。


 北海道、東北、関東甲信越と静岡、北陸、

 中京(愛知、岐阜、三重)、

 近畿、中国、四国、九州、沖縄


そして、それぞれの地域に独自の宮家、

つまり天皇家の分家の皇族を置き、

独自の王号を創設する。

これは俺の例示だ。


北海道…北海宮(きたみのみや) 愛親王(あいぬのみこ)

東北…奥羽宮(みちのくのみや) 陸奥親王(むつのみこ)

関東甲信越と静岡…東宮家

北陸…高志宮(こしのみや) 高志親王(こしのみこ)

中京…日本宮(ひのもとのみや) 東斎親王(いせのいつきのみこ)

近畿…大和宮(やまとのみや) 西斎親王(かものいつきのみこ)

中国…陰陽宮(にしのみや) 国守親王(くにつかみのみこ)

四国…南海宮(にのしまのみや) 二名親王(ふたなのみこ)

九州…鎮西宮(かみふりのみや) 日向親王(ひなたのみこ)

沖縄…沖縄宮(うちなのみや) 琉球親王(うちなのみこ)


それぞれの名称と意味については

最後に記しておくつもりだけど、

これはあくまでも例示なので、

メンドクサイ奴は、最後の方は読まなくていい。


こうして地方各地域の文化活動に貢献する。


ただ、このようにすると、

宮内庁の予算が膨大に増えてしまい

問題があるという奴もいるだろう。

しかし、宮内庁の予算なんて

年間170億円程度である。

(平成23年度 170億8157万円)

これに対して、例えば国会議員にかけられる歳費、

つまり給料は、政党交付金や特別な手当ても含めれば、

年間700億円以上である。

この内、政党交付金だけで約300億円。

俺は、政党交付金なんて、

国会議員個人の権限を弱めてしまうような

アンフェアな制度は廃止すべきだと思ってるから、

これを削って、この内50億円から100億円程度、

宮内庁予算に回せば、

この文王制は、余裕で実現可能だ。


文王制は、日本の伝統を生かして、

日本の文化活動を活性化させる施策である。




さて、それぞれの宮の名前と王号の経緯について

最後に、ここから先で説明する。

めんどくさい奴は、ここから先は読まなくていい。


各地域の文王の称号は、全て親王とする。

王位は、男系による血族継承だが、

男系であれば、女性皇族も王位継承可能とする。


但し、東斎親王と西斎親王の2王位だけは、

女系の女性による継承とする。

この理由については、それぞれの節で述べる。


血統が絶えた時は、皇室から新しい皇族を立てて、

それぞれの宮家を継承させる。


①北海道 北海宮 愛親王

北海宮の名前については、そのままなので説明の必要はない。

愛親王については、アイヌが語源となっている。

アイヌの漢字の当て字はないが、

中国語では愛努(アイヌ)などと書くらしい。

元々は、アイヌというのは、アイヌ語で人間という意味なので、

アイヌの人という意味で「愛人」という称号も考えたが、

見ての通りで当然却下。

「愛」の一文字だけで、アイヌを表現してみた。

この方が粋だろう。


②東北 奥羽宮 陸奥親王

これは説明の必要はないはずだ。


③関東甲信越と静岡 東宮家

首都圏という事で、東宮家の領域とした。


④北陸 高志宮 高志親王

北陸地方は昔から、越又は高志(どちらも「こし」と読む)と呼ばれていた。

北陸地方で生まれたコメの品種である

「こしひかり」の「こし」もこれである。

それにちなんで名付けたものだ。


⑤中京 日本宮 東斎親王

この地方は、太陽を象徴する天照大神を奉る

伊勢神宮がある場所だ。

そういう意味で地域としての日本の名に相応しい。

この伊勢神宮には、斎王(さいおう・いつきのみこ)という

女性しかなれない王位(巫女)の伝統がある。

この伝統は、京都の賀茂神社にもあるが、

これに倣って王号をつけた。


⑥近畿 大和宮 西斎親王

大和宮については説明の必要はない。

西斎親王という名も、東斎親王と同じである。

このため、東斎親王と西斎親王については、

逆に女系の女性に王位継承を限定するものとする。


⑦中国 陰陽宮 国守親王

陰陽は、山陰地方と山陽地方の総称である。

また、中国地方にある出雲大社は、

国津神(くにつかみ)の最高神である

大国主神が祭られた神社であり、

国守親王は、これにちなんだ名前である。

守は、神という字に遠慮してつけたものだ。


⑧四国 南海宮 二名親王

四国は南海道に属する島である。

これを「にのしま」と読ませたのは、

四国が日本の神話では二番目に出来た島だからだ。

二名は、四国の別称である。


⑨九州 鎮西宮 日向親王

鎮西は九州の別称。

「かみふり」は九州が、天皇家の祖である

天孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が降臨した神話にちなんだもの。

日向は、初代神武天皇の東征の出発地にちなんだものである。


⑩沖縄 沖縄宮 琉球親王

これらは、かつて沖縄にあった

琉球王国にちなんだものだ。

沖縄を「ウチナー」と発音する事は、

沖縄好きな人なら周知だろう。


以上。






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