もう1人
初めまして。ざらしです。
初めて書いたので文とか色々支離滅裂ですが、呼んでもらえると嬉しいです。
校舎の階段には全身を移せるような大きな鏡がある。
俺はそこに映る彼が大嫌いだ。
彼は小学生ほどの身長でいつも縮こまって自分の悪口ばかりを言っている弱虫で愚図な面倒臭い、昔の俺だ
小学生の頃。俺は虐められていた。最初は些細なことだ。俺はある男の子を好きになった。運動が得意な周りに人が集まる中心人物、みたいなやつ。俺は彼の内面や気遣いの良さに惚れた。
彼も友達として俺の事を好んでいてくれた。と思う
なのに俺は友情と恋愛の感情を履き違えた、
「うわ、気持ち悪」
小3の頃その子に勇気を出して告白してみた。けどあっけなく惨敗。所か気持ち悪いなんて言われてしまった。
小学生ってのは無情で少しでも変な所を見つければそれをずっと、擦り続けて、いじめが始まる。
告ったときに言われた言葉も辛かったが、その後がもっと辛かった。クラスに入った途端に言われる悪口、女子便に投げ込まれるランドセル。汚れた教科書を消しゴムで治す日々、
その中で俺は気持ち悪い醜い人間なんだ。と自覚した。
そんな奴がまだ俺の前に出てくる、
早く消えて欲しい、居なくなれ、お前のせいで。
鏡を見る度そんなことを考えてしまう。
そんな俺でも1度だけ彼氏が出来たことがある。
外見ではなく中身を重視するタイプの優しい彼だった。俺はその男の外見に惚れた。
目が大きく、メガネの似合う優しい顔をした彼だ…一目惚れって奴だろうか、男と付き合ってみれるか、試しでもしてんのかな、でも、付き合えるならなんでもいい、なんて最初は思っていた。
でも彼と付き合った途端。彼奴と会うことが増えた、しかも鏡が無くても、頭の中でずっと
「彼と釣り合ってないよ…別れなよ」
「こんな僕と付き合ってるなんて絶対迷惑になってるよ」
なんてずっとボヤいているそんなマイナスな事を耳でずっと聞かされていると、隣に並ぶ彼の時間を無駄にしているような感覚になる…
彼はこんなに完璧な容姿なのに、こんなに醜い俺が隣にいていいわけが無い。
そんな事がどんどん頭を侵食していく、真っ黒な感情でいっぱいになる、そのうち、気付いたら此方が一方的に振り、彼とは別れていた。学生の恋愛なんて短期間で、俺も4ヶ月なんて少ない期間だった。
それでも人生でも上位に入るほど辛い4ヶ月だった。
高校3年春。クラス発表の紙の前で固まった。
花田 凪 その名前を見て絶望へと落とされた。俺が好きになって、俺を虐めた張本人だ。