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いち


 愛は真実を映す。

 熱意というものが、愛となって伝わるのだと、私は信じていたの。


 叫んだ。

 馬鹿みたいに叫んだ。

 それこそが正しいと信じて疑わず叫んだの。


 どうしたら君は私を見てくれたのかな?


 君が私を見てくれる、そんな道はあったのかな。

 あ、ないか、ははっ。


 結局、間違ってたのかな。

 間違いが怖くって、だれかに指摘されるくらいならって、自分でそんなことを疑問符を付けて飛ばすの。

 これが私の懸命の自己防衛ね。


 馬鹿みたい。馬鹿みたい。

 どの行動も馬鹿みたいで、それが私には楽しかった。

 いいえ、可笑しかったのかしら。


 声の大きさばかりが、届ける手段だって思っていたんだけど、闇雲に叫ぶばかりじゃあ、やっぱり届きやしないのね。

 あのときは、どうしてって思ってたんだけど、今ならわかってしまってしまっているのが、何よりも辛いね。


 愛は誠意。愛は、厚く正しい方が勝つの。

 全うな愛が愛されるの。

 愛していれば愛されるの。


 笑わせるんじゃないわ。馬鹿ね。

 今までの私がどれほど馬鹿であったか、今になってわかってしまっているから、怖くって怖くって仕方がないの。


 それが偽りだったとしても、愛は、運に導かれるものだけが全てなの。

 運命なんてロマンティックなものではなくて、運よ、運。

 あとは、下心と醜さと汚れと卑怯さ。

 誠意なんて、本当は愛とは正反対の場所に位置していた……。


 あぁ、馬鹿みたい。馬鹿みたい。

 何度こう言ったなら、素直だった頃の私は取り戻せるのかしら。


 私は、私は、私は……私はどうしたらいいの(。´・ω・)ん?


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