3/5
★
「ああああああああ!!あああ!!」
私は錯乱してみせた。まるで世界の終わりのように、冷たい鉄格子を揺さぶって見せた。全ては、一瞬の隙を作るために。
「人が作り出したものなら!!なんでも消せるんですか貴方は!!あああ!!!」
「そうだ。錬金術師に対抗する術として古代に生み出された能力だそうだ。知らんけど。使えるのは俺と弟だけだよ。」
「ああああ!!死んでくれ!!死んでくれええええ!!」
「親を見つけるまで死ねない、すまん。」
「あああああああ!!!」
ーと、散々のたうちまわっておきながら。
両手にはちゃっかりウツボカズラを握りしめている。片手にふた束もだ。これを今から握りつぶす。ああ、あのカフェに第2水曜日だけ働きに来るイフルちゃん、ヤりたかったなあ。人妻だけど、それを感じさせない純情さがあった。彼女は満