僕と翔太
僕は、ただ、ぼんやりと雨の中を歩いていた。そこに今にも倒れそうなほど衰弱している一匹の子犬と出会った。
「こんな所で歩いていたら、車に轢かれるぞ」
その瞬間、僕は昔のあの思い出が走馬灯のように蘇った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お兄ちゃん、これあげる」
弟はブロックの一欠片を小さい手で握っていた。
「ありがとう、翔太はいつもやさしいね」
弟の翔太はいつもお兄ちゃんの傍に来るような人懐っこい性格だった。僕の自慢の弟。いつもいつも一緒に遊んでいたんだ。夕焼けの時計が僕達を知らせるまで。いつも一緒、お風呂も一緒、枕投げして疲れて寝るのも一緒だよね。
そんなある日、お母さんが買い物へ行くので、お兄ちゃんに留守番を頼んだ。
「もう立派なお兄ちゃんなんだから、弟の世話も出来るよね」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、お母さん、ちょっと行ってくるね」
「いってらっしゃい」
母親が出かけた後、僕は弟と外でたんぽぽの種飛ばしなどで楽しく遊んだ。いつものように遊びに疲れたので、そのままお兄ちゃんはつい寝てしまった。弟と大の字になって昼寝をしていたんだと……
だけどだけど、弟は何事にも好奇心が旺盛で、つい遠くへ無邪気な思い出を残して……
弟は車に轢かれて亡くなった。
「僕が悪いんだ! お願いします! 神様、どうか弟の翔太を生き返らせてください、お願いします! お願いです……」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ふと我に返った時、僕は僕は涙がどうにも止まらなくて、ただただ咽るように泣いていた。
その様子を何か心配そうな眼差しで見つめている一匹の子犬がいた。
「本当にごめんね、翔太、うっ、ぐっ」
僕は涙で霞む視界の中、大きい声で、
「僕は佐藤 翼です」と、子犬に向かって翼は手で胸を押さえながら、「翼」と何度も紹介した。
「君をこれから、ショウタって呼んでもいいかな」
僕は雨の寒さで震えるショウタを抱き上げて、「ショウタ」「ショウタ」と何度も伝えた。
「寒さでこんなに震えて、かわいそうに……これから、僕と一緒に暮らそうね。これからはいつもいつも一緒だよ」
いつしか翼の顔が幸福という笑顔に包まれていた。
ショウタと過ごす日々は、翼にとって今や欠かせない存在になっている。
翼は広告代理業のサラリーマンとして、忙しい日々を送っていたが、翼は企画担当で連日、残業も多く帰宅時間が不規則であった。
たまの休日はショウタと一緒に、近くの河川敷の公園でフリスビーを投げて遊んでいた。
「ショウタ、もう一度いくぞ、それー」
赤いフリスビーを追いかけるショウタは、尻尾を激しく振りながら、キャンと楽しそうな声を上げながらキャッチをした。
いつもはそのまますぐに戻ってくるのだが、中々戻ってこない。翼は不安になってショウタの元へ走っていった。
すると、ショウタは一輪のタンポポの花に興味を示していた。
(きれいなはなだなあ、あのしろいのはなんだろう)
ショウタは綿のような冠毛を銜えながら、翼の瞳を見つめる。
「ん、どうした。あーそれはね。タンポポの冠毛だよ。これはね。こうやって吹きかけると……ほら」
翼の手元から放たれたタンポポの種子は、晴天の青空に浮かぶ雲のようにふわふわと風に運ばれて、さらに遠くへ、遠くへ。
翼の目の前にいるショウタは、その白い雲のような種子を目で追いかけていたが、尻尾をフリフリさせながら小さな綿雲を咥えようと追いかけていった。
「そういや、昔、弟と種を飛ばし合っこして、よく遊んだなあ」
突然、翼の目に薄らと涙が浮かんできた。
「今はショウタと一緒だけど、何か胸にぽっかりと、だけど、翔太……決して忘れたりはしないからね」
ショウタの無邪気な姿が、翼の心をいつのまにか癒してくれた。
ショウタはお世辞にも見た目の色は良くはなかった。いわゆる、雑種犬だったが、翼にとって、その風貌は凛々しい自慢の親友だった。
「さあ、もう帰ろうか」
翼はショウタの頭を撫でて、ゆっくりと前へ歩き始めた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
最近、翼に新しい彼女が出来た。そのため、日曜日は必ずといっていいほど彼女とデートするようになっていたが、ショウタは少しも寂しくはなかった。いや、全く寂しくは無い、といえば嘘になるが、
ショウタが寂しそうな顔をしているとき、決まって翼は、ショウタの好きな食べ物を買って来てくれた。またあるときには、彼女との話を楽しそうに、ショウタの頭を撫でながらしゃべることが、ショウタ自身にとってとても嬉しかった。
いつもそんな感じの翼だったが、ちょっとした喧嘩が原因で彼女との仲がぎくしゃくして来た。
「ショウタ、ちょっと聞いてくれよ。あいつがまた怒るんだぜ。オレは浮気なんかしてないのに、昨日、違う女の人と会っていたでしょうって……こっちは接待で別に行きたくもないキャバクラへ仕事で行ったって言っているのに、電話の向こうから馴れ馴れしい女性の声が聞こえたって、はあ、何で女性はすぐに感情的になるんだろう……本当に嫌になっちゃうよな。ショウタ」
翼はショウタに散々と愚痴を溢してから、その場でバタっと眠るのだった。ショウタは、いつもそんな翼に蒲団をかけてあげた。
しかし、翼と彼女との仲がもう修復できなくなったとき、彼女から翼に一本の電話があった。
「もう一度、翼と会って話がしたい。だから、私達が初めて出会ったあの場所に……」
電話口から漏れる彼女の涙声で、翼は辛い別れを決心した。
雨がピシャピシャと降る町の雑踏の中、傘を差した二人は言葉もなく、ただ、黙って立っているだけだった。
彼女はその空気に耐え切れなくなって、翼に対して最後の言葉を振り絞った。
「今までありがとう。まだ、翼のことが好きでいるうちにお別れをしたいの」
「俺のどこが悪かったんだ! 今まで君を大切にしてきたし、過去に一度たりとも浮気もしていない。それに……」
「私は都合のいい女でもないし、一人のじょせ……うんん、一人の人間として接して欲しかったの」
「…………」
「じゃあ、翼……これからも身体に気を付けて。お仕事もがんばって。いっぱい幸せになってね……さようなら……」
目の前にいたはずの彼女は、真っ暗な雨の中を走り去って行った。
もう手の届かない場所へ。
翼は彼女の後を追いかけなかった。というより、今、追いかけるだけの気力もなくなっていた。
翼は雨の降る中を傘も差さずに、アスファルトに響く雨音に背を向け、一歩ずつゆっくりと前へ歩いていく。だけど、どうしようもない暗闇が、翼の頭の中に渦巻く。
しかし、翼には帰る家があった。
いつものように、ショウタはそっと翼の所へ。
「ショウタ、オレ、今晩、振られちゃったよ。本当に情けないよな……彼女の誕生日にダイヤの指輪を貯金とボーナス叩いて買ったのに……それを渡すことも出来なかった。オレは彼女を深く愛していたのに……なんでなんだろう……オレって不器用なのかな……」
翼は身体全体が抜け殻になったかのように、その場に倒れ込んだ。
ショウタはそんな翼に優しく蒲団をかけてあげた。
いつものように……優しく。
朝日が翼の両目に降り注ぐ。そして、目を擦りながら昨日のことを思い出した。
「なあ、ショウタ、今度、一緒に旅行でも行かないか、そう、いわゆる、傷心旅行ってところかな」
「ワン、ワン」
ショウタは翼の笑顔を見て尻尾を振って喜んだ。
「おう、そうか、ショウタも行きたいか! じゃあ、ペットも泊まれる宿をインターネットで検索しようかな。いつまでも、くよくよしても始まらないし、ようっし! そうしよう!」
翼はゴシゴシと強めにショウタの頭を撫でながら宿を探した。
「あったぞ! ここがいい! おっ、ちょうど空きがあるぞ! ここにしようなショウタ! なんだか最近あった嫌なことも忘れることが出来そうだ」
翼は電話番号を確認して早速その宿に予約を入れた。
一週間後の土曜日、翼とショウタは朝五時に起きてワゴン車に乗った。ショウタは車の中でおとなしく座っていた。
翼は口煩くショウタを躾けている訳でもないのだが、散歩中に見掛ける他の有名な犬達よりもショウタは、とても利口でしっかりしている、と親バカのように翼はそう思っている。
今日、泊まる宿の目的地まで高速を利用して五時間ほどかかった。
やっと到着した宿泊地は、有名な温泉観光地でもあり至る所で湯煙が立ち上がっている。
翼は車から降りてゆっくりと周りを見渡すと、彩り豊かな果樹園や長閑な田園風景が広がっていた。それに加えて、様々な樹木や荘厳な滝もあり、それらを囲むように猛々しい山脈が聳え立っていた。
「ショウタ、ここは空気もいいし、景色もいいし、本当に来て良かったな。しかも、ちょうど春だし、ショウタの大好きなタンポポもあるかもな」
ふとショウタは昔ここで生まれて来たような気持ちになった。
ショウタは親を知らない。物心が付いてからは毎日が食べることで必死であった。しかも、絶えずコンクリートに囲まれていた環境であった。だから、ショウタはこの場所がとても気に入ったのだ。
翼とショウタは、自然豊かな緑の散策を終え、今日の宿へ到着した。
「ショウタ、ここの旅館はペット用の食事があるんだよ。良かったなショウタ。さあ、どんな美味しい食べ物が出てくるかな。わくわくするね」
ショウタは喜びの声を上げながら翼の周りをぐるぐると駆け回った。しかし、翼は明らかにまだ前の彼女のことを引きずっていた。そのためか、いつもより多くお酒を飲んでいた。
「一体全体、何でだよ! ひっく、ひっく」
翼のそんな姿を見ていたショウタは、翼を励まそうと昼の散策で持って帰ったタンポポを咥えて来た。
「何だそんなものいらないよ!」と叫び、翼は手の甲でタンポポとショウタの顔を叩いた。
「キャン!」
その瞬間、ショウタの身体が吹っ飛んだ。
「お、俺は何をやってるんだ、くそー」
翼は思いっ切り自分の拳を畳に打ちつけた。
「ショウタはこんなどうしようもないオレを励まそうとして持って来たのに……俺はよりによってショウタを叩くなんて……今のオレは本当に最低最悪の人間だ! 本当は前の彼女のことを忘れることよりも、ショウタはいつも傍で見守ってくれて……こんなオレにいつも蒲団を掛けてくれるショウタのために、旅行に行こうって決めたのに……本当にごめんよ……ショウタ。ごめんな。ショウタ……」
翼はそう言った後、ショウタを強く強く抱きしめた。
「オレお風呂でも入って酔いを醒ますよ。ショウタ。少しの間、ここで待っていてくれるよな。すぐに、戻るから」
翼は軽く和室の引戸を閉め、大浴場へと向かった。
ショウタは軽く空いている引戸を開け、真っ暗な外へ飛び出した。
(もっと、もっと、たくさんたんぽぽをもってきたら、つばさよろこぶかな)
ショウタは真っ暗な雨の中、鼻だけを頼りにタンポポを探しに行った。
「いい湯だな、そうだ、明日はショウタを自由に行きたいところへ行かせてあげよう」
翼はお風呂で酔いを醒まし部屋に戻った。
「ショウタ、いいお湯だった……えっ、ショウタ? ショウタ! どこに行ったんだ!」
翼はその場に居ても立ってもいられなくなり、夢中で部屋を飛び出した。
「すみません……ショウタ……いや、今、中型の雑種犬を見ませんでしたか」
「いやあ、見てないね……どうしたの? まさか居なくなったの?」
「すみません、他を探します」
翼は旅館のスリッパを履いたままで真っ暗な大雨の中へ急ぎ駆け出した。
「お客さん! 一人でこんな大雨の中、探しに行ったら危険ですよ! 戻って来てください!」
旅館の支配人が大声で叫んだが、今の翼には振り返ることもなかった。
「ショウタ! ショウタ!」
翼は何度も何度も叫んだ。雨の中、声が枯れても叫び続けた。
(とおくまできた、おやまをのぼれば、たんぽぽ、あるかもしれない)
ショウタが真っ暗な山の脇道を歩いていたとき、山道の脇の斜面に一輪のタンポポが咲いていた。
ショウタはそのタンポポに近づいた瞬間、身体のバランスを崩し前足を滑らせ、山の斜面から転がり落ちた。ショウタは急な斜面を転がりながらも、僅かに生えていた一本の木に引っかかりその動きを止めた。
(いたいよ、あ、あしもうごかないよ)
ショウタの身体は骨折の影響なのか、全身がぐったりとして微動だに動かない。強い雨は無情にもショウタの身体を打ち続けていた。しかし、ショウタは薄れていく意識の中で、助けてくれると信じていた。必ず翼がやって来ることを……
「ショウタ!お願いだ! こんなオレだけど姿を見せてくれ! もしもこんな俺に愛想を尽かしたのなら、新しい場所で幸せになってくれ! ショウタ! お願いだ! 返事をしてくれよ!」
翼の頭の中は絶望に支配されている。それでも、翼は走ることを止めなかった。絶対にショウタが見つかるまでは、死んでも諦めない覚悟があった。
しだいに、雨は収まり夜も明けようとしていた。
「ショウタ! 俺はもう二度とかけがえのないものを失いたくはないんだ! 本当にすまなかった! 今頃になって気づいたよ! かけがえのないものと真剣に向き合わなければ、本当にかけがえのないものを失ってしまうことが……だから、神様、どうかショウタの命だけでも助けて下さい! この通りです! お願いします! たとえ、この自分の命を引き換えにしてでも……」
段々と翼は涙で目も開けられなくなり、翼の身体も限界近づいてきた。その時、翼の目の前に一筋の朝日の光が差し込んだ。
翼はその光に導かれるように、まっすぐ山道を走り叫んだ。
「ショウタ!」
翼の声を訊いたショウタは、奇跡的に意識を取り戻した。そして、ショウタの耳に心地良く翼の声が届いた。
翼の声に呼応するかのように、ショウタも最後の力を振り絞って叫んだ。
(つばさたすけにきてくれて、ありがとう)
「ワン!ワン!」
翼に希望の声が届いた。
「神様、本当にありがとうございました。過去の過ちはもう二度と繰り返しません。ショウタ! 今すぐ、助けに行くから! 待っててくれ!」
翼は山の斜面の木に引っかかっているぐったりしたショウタを見つけた。何の迷いもなく翼は夢中で斜面を駆け下りた。
確かに一歩間違えれば翼自身も死ぬかもしれないが、翼は目の前の恐怖に対して、目の前のかけがえのないものを守る勇気が恐怖に打ち勝ったのだ。
「大丈夫か! ショウタ! お前を決してもう二度と離さない! たとえ、この先、どんなことがあっても!」
ショウタは出会った頃のように身体が震えていた。翼はショウタを強く抱きしめた。愛を込めて。翼は何とかして、ぐったりしたショウタを抱えながら、急な斜面を登りきった。
丁度そこへ旅館関係の人達が現れた。
「お客様。本当に無事で見つかって良かった」
「えっ、僕を探しに来てくれたのですか……本当にご迷惑を掛けてすみませんでした」
「そんなこといいのよ! 本当に二人とも無事で良かったわ」
旅館の女将さんが優しく言った。
「本当にご迷惑を御かけましたが、本当に図々しいですが、また、素晴らしいこの旅館に泊まっても宜しいでしょうか?」
「はい、いつでも、お客様をお待ちしていますよ」
「この度は本当にありがとうございました」
そう言った瞬間、翼は膝を落としてその場に倒れ込んだ。
「うわっ、大変! お客様すごい熱だわ。支配人、早く救急車を!」
翼は救急車で運ばれた。その車中で、
「自分は大丈夫です。ですから、どうかショウタを……一刻も早く病院に連れて行ってあげて下さい」
「お客様、そんなに心配しなくてもいいですよ。先程、女将さんが隣町の獣医さんのいる病院に連れて行かれました」と翼に付き添いの仲居さんが言った。
「何から何までお手数をお掛け致しまして……本当にありがとうございます」
翼は急性肺炎を患って、一時、予断を許さなかったが、病院の懸命の治療もあって次第に回復してきた。また、ショウタも前足一本の骨折と全身打撲の重症だったが、県内でも名医と名高い獣医の懸命な治療により奇跡的にも命を取り留めた。
お互いの傷も癒えた頃、翼に新井恵という新しい彼女と巡り合えた。
「今度のデートの時、俺の親友ショウタを連れてきてもいいかな」
「うん、喜んで、ショウタくんって人懐っこくて、かわいいから」
「そのかわいいって言うのは、聞き流せないぞ。ショウタは勇敢で逞しいんだから」
ショウタのことを話す二人は、満面の笑顔で満ち溢れていた。それから、月日が流れ翼は恵にプロポーズをした。
「君と僕の人生最後まで、仲良く末永く一緒に暮らしたい。だから、僕と結婚して下さい」
「はい、こちらこそ、宜しくお願いします」
それから、二年の月日が流れ二人の間に可愛い赤ちゃんが誕生した。
その出産後、まもなく、ショウタは安らかに天国へ旅立った。
翼は死にたいほど悲しかったが、涙はなかった。
確かに時々ショウタのことを思い出しては涙することもあるが、翼の心の中にショウタが今でも生き続けているから、寂しいだけの気持ちは一切なかった。
気持ちよく晴れた青空の下で翼はしっかりと手を合わせて、そっと目をつぶり深くお辞儀をした後、
まっさらな青空の果てを見上げながら誓いの言葉を捧げた。
それはまるで大きな青空に溶け込むような優しいタンポポの白い雲のように……
「ショウタと弟の翔太。本当にありがとう。
二人のおかげで、自分自身にとってやっと本当に大切のものがわかりました。
かけがえのない命、今も自分の胸に託した想いが深く刻み込まれています。
愛する妻と愛する我が子、これからも全身全霊を捧げてしっかりと向き合います。
己自身が死ぬその時まで。
だから、どうか心安らかに、天国へ旅立ってください。
二人と出会えたこと、本当に心から感謝しています。
これからも、いつまでも心の中で生き続けています。
決して色褪せることのない
かけがえのない感謝のこころと共に
翔太とショウタ
いつもいつも一緒だよ
一緒だよ
本当にありがとう
本当に本当にありがとう……」