ステータスと後の祭り
お久し振りです
デスゲーム3日目
ようやくムーヴフォーレスト攻略を始めるのだが。
「僕ステータス変えるからな~。」
「そう言えば私もblock全然降って無かった!」
という2人の希望でステータスのおさらいである。
HP体力
MP魔力
attack物理攻撃力
mattack魔法攻撃力
block物理防御
mblock魔法防御
「今、attack speedに全部降ってるけど、attack5
HP5 speed10に変えるな~。」
その変更に耐えきれずユリが口を挟む
「あんたバカ?サンはスピードアタッカーとして戦うなら、前の方が良いじゃない。」
「でもな~。弱いモンスターならともかくボスモンスター、pk戦だと辛いんだな~。HP無くなる事に躊躇している暇無いからな~。」
pk・プレイヤーキラー、つまりプレイヤーを殺す行為をこの世界でするなどクエストクリアに遠退くのが分かっていながらするなんてありえないと思っていたユリには考えたくない事だった
「こんな状況でpkするヤツいるわけ・・・」
「100%いるな~。」
ユリの言葉をサンが遮った。
「実験対象者、障害者、社会不適合者はどうなる?この世界だから上手く生きている者達は、この世界を出ようとする僕達を殺すだろうな~。」
そう、この世界は、一応昏睡状態の人々との意思疏通の為作られた。無論実験対象者が見つかったという話を聞いたことはないが、きっと上手に姿を隠しているだけでいないわけがない。そんな人々は長いこと出来なかったこのふれ合える世界を手放せるはずがない。
「そうね。そういう人達は簡単にこの世界を捨てられないわよね。ユリは甘いとしか言いようがないわ。」
ミナが同意し、ユリはうつむいてしまった。しかし最後のあがきにこんな質問をした。
「・・・じゃあ、そういう人に襲われたら皆で殺すの?」
ミナとアイが口ごもるが、
「俺は殺るぞ。生き延びる為なら何がなんでもやってやる。君達が嫌なら、俺が殺る。」
3人は口が塞がらなかったが、その言葉が当たり前の世界になってしまったのだ。ミナのように誰でも口先ではでは何とでも言えるのだ。それに口調が変わったサンに勝てる者などこのパーティーに居なかった。
「・・・ごめんなさい、試すような事言って、サンの覚悟分かったわ。ステータス変えていいよ。」
遂にサンに押しきられ、ステータスを変えた。そしてアイには特に反論がないので盾役のステータスに変えたのだった。
とりあえず全員のステータス確認
サン
HP6000
SP1000
attack10+8
mattack5
block5+3
mblock5
speed15
装備
頭 なし
胴 ルーキーアーマーblock+1
脚 ルーキーレックスblock+1
籠手 なし
靴 ルーキーソックスblock+1
右武器 無垢なる刀attack+8スキルなし
左武器 なし
ユリ
HP1000
SP6000
attack5
mattack15+5
block10+3
mblock5
speed5
装備
頭 なし
胴 ルーキーアーマーblock+1
脚 ルーキーレックスblock+1
籠手 なし
靴 ルーキーソックスblock+1
右武器 ヒールワンドmattack+5 スキル・ヒール
左武器 なし
アイ
HP6000
SP1000
attack10+5
mattack5+3
block10+31
mblock10+3
speed5
装備
頭 プレートヘルム block+5
胴 フルプレートアーマーblock+5
脚 フルプレートレックスblock+5
籠手 プレートアームblock+5
靴 プレートソックスblock+5
右武器 守剣attack+5 block+3 スキル・スラッシュ
左武器 プレートガードblock+3 mblock+3 スキル・シールドブロック
ミナ
HP1000
SP6000
attack5
mattack15+5
block5+3
mblock10
装備
頭 なし
胴 ルーキーアーマーblock+1
脚 ルーキーレックスblock+1
籠手 なし
靴 ルーキーソックスblock+1
右武器 ファイヤー
ファイヤーボールワンドmattack+5 スキル・ファイヤーボール
左武器 なし
スキル詳細・ヒール、HPを100×(mattack÷10)回復する・シールドブロック、block+5、mblock+5する・ファイヤーボール、火属性攻撃魔法、敵に100×(mattack÷10)の攻撃、木属性は×2
「そんじゃあ、行こうかな~。」
そしてだいぶ時間が掛かったがムーヴフォーレスト攻略に進む。
「モンスター確認、多分トレント7体。お姉ちゃんどうする?」
「サン2体殺気で離して。攻撃開始!」
「了解だな~。・・・逃がしたから攻撃よろしくな~。」
この後、この作戦で勝つことが出来ただが、しかし、この判断が後になって悪路になるのはすぐ後だった。
昼食のフレンチトーストを食べていた時だった。
「モンスターに囲まれたみたいだな~。」
「はあぁ!?」
まわりを見渡してみると、100体程のトレントが全て攻撃態勢になっていた。
「まさかさっきのトレントが、増援呼んできたみたいだよ。」
アイが叫ぶ。盾役はアイ一人、サンがどう動こうと一人以上が死んでしまう事は目に見えていた。だが藁にすがる思いでユリはサンに聞いた。
「サン殺気でどうにか出来る?」
「本気でやれば、どうにか出来るけどユリ達にとばっちり受けかねんな~。」
どうやら藁は鋼で出来ていたようだ。
「・・・規格外ここに極まってもいいからやって。」
ユリ達は色々言いたくなったが緊急時に言うべきではないので黙っておく
「了解!モード5セット」
その瞬間だった。片手剣が消えてサンが何かを持ったが、確認する事は出来なかった。サンの周りからユリ達までもが死を覚悟するほどの濃い殺気が流れたのだ。
『死ねよ。雑魚共お前らおよびじゃないんだよ。』
そういうとモンスターが消え去り1体もいなくなったのを確認後、「モード1セット」と言って元に戻った。
「な、にあれ・・・。」
すでにアイと、ミナは気を失っており、ユリも何とか気が持ってる状態である。そんな中聞いた質問は
「あれ、疲れる、し、制御難しい、んだよな~。」
その息苦しそうなサンの言葉を最後にユリは気を失った。
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