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プロローグ

 昇ってきた冷たい風が、潮のにおいを運んでくる。



 日曜の昼下がり。街は静かで、遠くから微かに、波の打ちつける音が聞こえてくる。



 ぼくは筆を止め、コートの襟元を首に寄せると、眼前の――眼下の景色に目をやった。木々の緑は所々、暖色に変わりつつある。ひっそりと佇む住宅街の中を、赤い車が一つ、右手から左手へと横切るように、走っていくのが見えた。その向こう、海岸線には白い泡と、揺れる船が見える。



 鈍色にびいろの日本海が、海岸線の向こう、地平線の彼方まで、広がっていた。



 空は、眩しくて透明な水色。そして、ぼくの頭上。遥か上空には――

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