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ギガデアデスグドゥ。

「大変な事をしてしまった」


自称神様が珍しく取り乱していた。



「ギガデアデスグドゥが森から逃げ出したのだ」


森の入り口で待っていた自称神様は、狼狽えながらそう言った。

今まではとんでもない事をやらかしても平気な顔をしていた癖に。 


「油断していた。あんなところに隙間があったなんて」


どうやら結界のような物があったらしい。

まあ、自由に森から出て行かれたら世界が恐ろしい事になるんだけど。


「あああ、危険生物を野に放してしまった。なんて事をしてしまったんだ」


ギガデアデスグドゥ。

この自称神様が頭を抱えるほどの、危険生物。


「で、どんな生物なの?」


何となく見えてくるオチ。


「強力な牙、恐ろしい跳躍力、長い耳。ウサ……あ、いや、ギガデアデスグドゥは」


ああ、やっぱり。

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