魔法学園に入学?
上手くまとめられませんでした。自分の文章力の無さとストーリーの構築力の無さには泣けてきます。
───学園長室の洗面所───
「今日も自分で言うのはあれだけど決まってるね~!」
俺はこの学園の学園長のベンだ。鏡を見ながら自分の髪をセットしているところである。
「ベン様、寝ぼけたことを言わずに早く着替えてください。」
そう言うのはジェイコブ。私の使い魔で小人である彼は、自分専用の低めに設置された鏡でヒゲを整えている。
「そういうジェイコブこそ準備は出来たのかい?」
「私は表に出るわけではないので別に構わないですから。」
男二人が下着姿で鏡の前に並んでいるという誰の得にもならない状態だがこれでも結構楽しいのだ。
ベンは学園長室兼自宅に住んでいる。そのため、早く起きる必要はないので、いつもは遅い時間まで寝ている。今日は始業式のため、いつもより早く起きた。しかし、髪をセットしているといつもの時間になってしまった。そして俺はスーツに着替え終え廊下に出ようとする。
「ベン様、忘れ物ですよ。」
ジェイコブはそう言って私に手鏡を渡してくる。
「いつもすまないねジェイコブ。」
私はそれを受けとる。私は髪型が崩れたときにすぐ整えられるよう手鏡を常備しているのだ。これで完璧に準備を終えたので廊下にでる。
廊下に出た時女子生徒が廊下を走ってくるのが見えた。俺はその女子生徒が泣いてるのを見るとほっとけない性格である。
「ジェイコブおれは行ってくる。」
だから俺はそう言って走りだす。
「お待ちくださいベン様!入学式はどうするのです!」
「ジェイコブの方でやっておいてくれ。」
ジェイコブの抗議の声を無視し、俺はその女子生徒を追いかける。ジェイコブ、入学式の事は任せたぞ。
───中庭───
「なんで逃げ出しちゃったんだろうか...。」
中庭で座り込みながら私はそう呟く。アイリーンにあんな目で見られたのがショックだったのかもしれないと自分なりに考えてみる。
「お嬢ちゃん、どうしたんだい?」
逃げ出してしまった理由を考えていると学園長が声をかけてきた。私は振り返り彼をみる。すると彼はじっと私の顔をじっと覗み、何回も頷く。
「ケンカでもしたのかい?」
そう、ケンカをしてしまったのだ。
「何が誤解でもされたのかな?」
そうだ、彼をあんな風にしたかった訳じゃない。そう説明したい。
「早く謝って仲直りするべきだよ。」
そう、早く私は仲直りしたいのだ。
「なら、早く言った方がいいよ。」
そして私は立ち上がる。でも、歩き出せない。そんな私をみて彼は私の手を引いてくれた。そして私は歩きだす。
───シンシアの部屋────
彼もだいぶ落ち着いてきた。ふと腕時計を見るともうそろそろ入学式が始まる時間である。きっと今から行っても入学式には間に合わないので、しばらくこのままでいよう。そして私は彼女があんなことをした理由を考える。悪意を持ってやったわけじゃないだろう。
そう考えていると部屋の扉がノックされる。
「はい。」
「シンシアだけど。」
扉を叩いたのはシンシアだった。
「入って。」
彼女は学園長と一緒にゆっくり部屋の中に入る。
「アイリーン、ごめんなさい。こんなことして。」
彼女は深く頭をさげ私に謝罪してきた。
「私は怒っているの。どうしてこんなことをしたのか教えて。」
私は彼女に尋ねる。
彼女はすべての事を話してくれた。彼を昨晩森で見つけたこと、彼を縛ったのは彼が襲ってこないか心配だったからだとか、彼が混乱した理由など。それを聞いて私は安心する。彼女は悪意を持ってあんなことをしたわけではない。
そして私も言う。彼女が故意にあんなことをしたと一瞬思ってしまったこと。
私は最後に彼女の頬を叩いたとことを謝る。彼女は気にしてないと言ってくれた。
私とシンシアは仲直り出来た。本当に安心したし、これからも一緒に居れるのが嬉しい。
「で、彼は誰なんだい?」
私はその言葉で学園長が居ることを思い出す。
「......。」
しばらくの沈黙がながれる。
「彼が気がついたら話をするか。」
と学園長が言ったことでこの場はいったんお開きなった。
彼は学園長に担がれ保健室へいき、私達は暫く待機することになった。
───保健室───
目が覚めた。僕はまたさっきとは別の所で寝ているらしい。体を起こしてみたが、今回は起きられないということは無かった。
「自分の名前...。」
そう、僕は自分の名前を思い出す事ができなかったんだ。記憶を探っても、あの夜以前の記憶がないことに気づいた。ただ、1つだけ覚えている事があった。
(ハルト、ごめんね。か...)
この言葉から僕はハルトって名前だって事がわかる。覚えている事はそれだけだったが、自分の名前だけでもわかって良かった。
「目覚めたのかい?」
突然ドアから人が入ってきた。若くて少しイケてる男性だ。
「あなたは?」
「私はこの学園の学園長のベンだ。ここは魔法を教える学校だ。」
僕は彼と握手した。すると彼はポケットから長細い紙切れを僕に渡してきた。
「これを握って弾けろって念じてみて。」
彼が渡してきた紙を受けとる。彼を見るとニコニコ笑っている。やれってことなんだろう。僕は念じた。
パンッ!
弾けたというより爆発した。
「うんうん、魔法が使えるって本当なんだね。」
彼は嬉しそうに言った。
「じゃあ、僕の学園に入らないかい?」
また、彼はニコニコしながら言った。
「きちんと勉強すれば寮にただですんでいいから!」
彼はどうしても僕を学園の中に入れたいらしかった。僕は行くあてもないのでしぶしぶOKした。彼は僕を引っ張って行った。
入学手続きは簡単だった。名前を書いてその上に手を乗せるだけ。本当にそれでいいのかと思ったが気にしないことにする。
僕は何故か知らないけど、この学園に入ってしまったのだ。
次回は短くなりそうです。