日々ごろごろヨゴロウザ
ネコとしてベタな名前ではあるのだが「ヨゴロウザ」なのである。
もう5年と数ヶ月もそうであるので本人も「ヨゴロウザ」、又は楽をしてわたしらが「ヨゴ」と呼ぶものでそのような名前なのだろうと思っているのではないかと勝手に思っている(一応呼ぶと振り向く…ように見える)。別にカタカナでもひらがなでも漢字(余五郎左?与伍朗座??)でもなんでもいいのだが、何故かわたしらはカタカナがしっくりくるのでこう書かせていただくことにする。
私と同じ年代の一部の人に言わせればやはりとてもベタな名前ではあるのであろうが、それが意外とほとんどの人からは「どういう意味ですか?」「なんでそんな変な名前にしたのですか?」と問われる始末。
こちらとすればあまり考えもせずになんとなく付けた名前なので、そう聞かれてもなんと答えていいやらほとほと困るのである。テレビに良く出てくるネコの「タマ」に「どうして「タマ」なんでしょうか?」と訪ねても応えられないのと同じよなものなのだ(もしかするとわたしが知らないだけで単純に意味があるのかもしれない)。とにかくわたしらにとってヨゴロウザはヨゴロウザなのだ。
その主役ヨゴロウザは現在5歳数ヶ月の健康(肥満←9キロ)でおとなしくて(1日18時間はねているのではないか?)、お上品(ノルウェージャンフォレストキャッットの雑種らしい)で、たまにはしゃぎすぎて自分で反省するような立派なネコの青年なのである(去勢済)。
色はキジと白が半々くらいか、ちょっとキジが多いか、まあそんなものだ。鼻は全体がピンクがかった茶色なのだがまわりは黒。肉球はピンクだったり、黒だったり、半々だったり。特徴と言えば“本家”ノルウェージャンフォレストキャットから受け継いだ長くてもっさもさの伝統の頬毛(とわたしらは呼んでいる)と間違った方向に向いたカギ型のシッポくらいか…。たったそれだけのしがないネコなのだが顔だけは人並み以上…いやネコ並み以上の男前で、時に凛々しく、時にきょとんとして愛嬌よく、寝顔はだらしないがこの上憎めない顔つきなのだ。密かにこいつで何か金儲けできないかと考えているほどの良い面構えなのだが、他の人が見ると身体の大きさばかりに目を奪われ、チャームポイントの頬毛もカギ型シッポもましては男前のお顔も影をひそめてしまう太り様なのだ。
このお話はそんなヨゴロウザの他愛もない日常のお話で、特別笑いも涙もあるわけではなく、只々そばにヨゴロウザがいるというだけのお話なのである…。
それでははじまりはじまり-