配信とテレビ
翌日
自分はあれから戻ってきた真白さんと創玄さんの二人から今後の予定とアイテムの買取について幾つかやり取りをして会社にある宿泊室で寝泊まりをさせてもらった。
今日は打合せ通り自分がまず配信を行う。
聞いた話では、9時から自分が先ず1時間程配信を行い、その後10時から朝の番組で真白さんが出演する。
番組で何を話すのかについては聞いていないが、自分が話す内容については聞いている。
配信用に急遽本社の一室を貸してもらい、入口の前には社員の中で会長が信用出来る人を何名かを護衛件侵入出来ない様にしてもらっている。
真白さんは既に昨日本社から帰宅して既にテレビ局で準備を行っている。
此処までしてもらった以上は自分もしっかりと役目を果たさないといけない。
顔を隠すようのお面も買ってきて貰い、準備は完了した。
どうも、今回の件が片付くまでは顔は隠す方向にするそうだ。
元々自分もあえて顔を出したいとは思っていないので了承したが、買ってきてくれたお面はまたしてもひょっとこのお面だ。
SNSで告知したのもあって既に待機画面にはかなりの人数が待機している。
【配信タイトル】 今後について[おはよう]
【視聴者数】 2156人
配信待機画面で既に2000人近い人が見ていた。
マウスをクリックして開始画面に切り替わるとコメントが一気に流れ始める。
大半のコメントは俺が無事だった事に対する安心したというコメントで溢れていた。
「おはようございます。皆さん改めて昨日はありがとうございました」
おはようと言ったコメントが多く見られる。
最初の配信から来ている人も何人も居て、自分に少しだけ味方がいる様な気分になる。
前の人生では見られなかった光景だからだ。
「さて、今回自分が配信を行ったのはタイトルにも書いてますが今後について少しお話をしようと思ったからです。」
<なんだろう>
<もしかして海外に行っちゃうとか?>
<この後テレビで放送される番組と関係ある?>
と言ったコメントが多く流れる。
「色々噂が流れている事は把握してます。その上でまだ、お話出来ない事もあるので申し訳ないですが、話させる事だけはなさせてください」
「まず、今後についてですが、先の会見で自分は見切りを付けました。今後、何があっても国の為に行動したり、協力する事は一切ないです。」
<やっぱりか>
<東京から引っ越すかぁ>
そんなコメントが多く見られる。
だが、どれも仕方ないかと言う感じが見える。
「ただ、国に対して協力はしませんが、人に対しての協力はしたいと思ってます。無償では無いですが」
そう言って、照れ隠しで頭をポリポリと搔きながら続きを話していく。
「まだ、詳しくは話せませんが、ある重要な情報を複数の企業に既にお伝えしております。但し、その情報を使った価値、報酬に関しては日本が享受する資格はありません。」
「多分、今後企業側が上手く調整すると思いますが....自分に出来る事は限られてくるのでそこら辺の事はお任せしますが、此処からは皆さんにも少し関係があると思います。」
<なんだ?>
<国では無く人の為に協力してくれるならそれで良い>
<日本終わったくね>
<情報ってなんだ?>
コメントが加速していく。
「覚醒する人が複数人現れる事が今後想定されます。その際に、また自分の様に不条理な目に合わない為に、サポートをして行ければと考えております。」
「私がサポートするのに対して協力してくださる企業を募集致します。協力してくださる企業の皆さんは私のSNSをフォローしてメッセージをください。対応は別の人が行いますが、協力してくださるのであれば一緒にこの危機を乗り越えませんか?」
<まじか!?>
<え?これどういう事?>
<もしリバイブさんみたいに覚醒したら、国に逮捕されるかもしれないから一流企業だったりリバイブさんがサポートしてくれるなら安心かも>
<まぁホントの犯罪者に対しては仕方ないかもしれんが、覚醒したら逮捕みたいにならない様に動くって事なら応援したいわ>
コメントを見ながら、時間を確認するが、まだ少しだけ予定時間が余っているのでコメントから一部を見て返答する。
「この後の番組について何かしってますか?あぁこれは中身は良く分かってないですね。」
「また、ダンジョンに入りますか?これはまだ分かりません。ただ、現時点では日本のダンジョンには入れないので、入るとしたら外国の方になるかもしれませんね」
座り直して他のコメントも拾っていく。
中には<好きな食べ物は?>なんてコメントもあって律儀に回答すると<草>といったコメントが多く流れて久しぶりに人と他愛もない話をする感覚を感じて嬉しくなる。
時間か
「時間になりましたので終わります。また配信をしようと思ってますのでSNSのチェックをよろしくお願いします」
配信画面を閉じて大きく伸びをすると、直ぐに創玄さんが入ってきてコーヒーを渡してくれる。
それに「ありがとうございます」と返事をして一口飲むと創玄さんに「問題なさそうですか?」と確認した。
創玄は柔らかい表情を浮かべながら小さく頷く。
「えぇ問題ございません。必要な情報は大衆にお伝え出来たのでこの後のお仕事はお任せください」
そう言って一礼すると創玄は部屋からゆっくりと出て行った。
少しだけ、配信コメントの書き方を変えてみました。
見にくいですかね?




