※あらすじ(一章)
仲間の奇行が原因で大損害を出した”勇者ヤマト”は、領主のボーゼンドルフ辺境伯に愛想をつかされてしまう。
しかし、彼のパーティーメンバーはその事に悪びれた様子を見せないどころか責任のなすりつけ合いを始めてしまう。
ヤマトがパーティー解散宣言をしたことに逆切れして突っかかってきた女魔法使いの”アメリア”に対して、勇者ヤマトは魔法勝負を挑み、ボロ勝ちする。
嘔吐、失禁する彼女を放置して、ヤマトは自分の仕事に向かうのだった。
(プロローグ)
次の日、ヤマトはS級冒険者で新世代”魔動車”の設計者で名高い”フォルカー”と共に”Ⅽ級冒険者試験”の試験官として、その最終実地試験である”魔族の痕跡調査”に赴いた。
試験を受けるパーティーのメンバーは、男剣士の”ブラシュ”、女魔法使いの”パレッタ”、女スカウトの”パァス”、センチネルのクェントの四人だった。
そしてそこに加えて、性別不詳の聖職者”アキ”が付き添いとして同行した。
順調に道を進む受験者パーティーに対しヤマトは突然、魔物との遭遇戦を決行する。
その無茶ぶりに、苦戦しながらもうまく連携して勝利した彼らに対し、ヤマトは一人一人に感想を聞いて行く。
思い思いの感想を述べる彼等だが、一人上手く立ち回れなかったスカウトのパァスが、自身のふがいなさから泣き出してしまう。しかし、戦闘に勝利したことや自分たちの課題を明確に把握できていたことを評価して、ヤマトとフォルカーは彼らのパーティーを暫定合格としたのだった。
ただ、意識の高さからその合格に納得が出来なかった魔法使いのパレッタがごねた事で、ヤマトがそれを叱責。結果、彼女も泣いてしまい、フォルカーから女泣かせのヤマトの称号を、冗談で送られることとなった。
その後、ちょっとしたセクハラや聖職者アキの性別が発覚する等のイベントがあった後、本来の目的である魔族の痕跡の調査地点に到着した一行は、瘴気に包まれた、ただならぬ雰囲気の現場を目撃する。
そして、そこで調査を行う一行の目の前に、魔族の子どもが姿を現す。
聖職者のアキの聖魔法により魔族の攻撃を防ぐ中、ヤマトがその結界の外に足を踏み出すと、一瞬でその魔族の子どもを拘束してしまう。それに対して拷問まがいの攻撃を行い、潜んでいた母親の魔族を誘い出すと、それもヤマトは瞬時に捕えてしまった。
用済みになった子どもの魔族を処分しようとした際、その魔族が”狂化”して襲い掛かる。
色々あってそれも処理した一行は、帰路に着くことになる。
そこでアキの昇進話のサプライズがあったり、対魔族のレクチャーがあったり、パァスがヤマトに興奮したりしながら、この章は幕を閉じる。
そして次の日、ヤマトは魔動車に揺られてある町を目指していた。
その隣には、先日痛めつけた魔法使いのアメリアの姿があった。




