表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トークバック  作者: 坂門
1/19

テイクワン

 カチャっとトークバックをオンにすると、防音ガラスの向こうの声がヘッドフォン越しに届く。


『どう?』

「このクリック消して貰っていいですか? 慣れないから気になっちゃって。あともう少し、ギターを下さい」

『了解。じゃあ、リズムはドラムに合わせて行こうか』

「はい」


 緊張を解そうと体を伸ばし、大きく息を吐き出す。20畳ほどのスタジオとしてはそう大きくない部屋に、僕はポツリとひとり、鍵盤を前に座っていた。

 音を吸い込む壁が、あらゆる雑音(ノイズ)を吸い込み、静寂だけが僕を包む。

 ガラスの向こうでディレクターが少し大きく手を上げる。


『テイクワン、行きます』


 ヘッドフォンに届いた声に、僕は無言で頷き、トークバックをオフにした。

 ゆったりしたカウントがヘッドフォンを震わすと、僕はそっと鍵盤に手を置く。


音楽ものです。

ブクマ、評価をぜひとも宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ