表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

命の安売り

作者: えあのの

 「寿命~寿命~寿命はいらんかね?」


 「お、お客さんお目が高いねえ、そいつはハリウッドスターの寿命30分だよ、三千万、安いもんだろう?」


 「え、もっと長いのがいい? うーんそうだなぁ、じゃあこの独身平社員の寿命1日なんてどうだい? 三十万だよ」


 「え、いらない? あぁ、そいつは死にかけの爺さんの寿命一週間だよ。そんなのがいいのかい。へえ、物好きだねえ。それなら二千円でいいよ、そろそろ廃棄予定だったしね」


 「んで、お客さんそれ何に使うんだい」


 「え? 捨てるのかい? それまたどうして」


 「せっかくある時間を無駄に使うのって何だか人間らしくないかって?」


 「うーん、まあそういうもんかねえ、まあ売っちまったもんだからあとは好きにしなよ」


 「いまさら人間に憧れるなんて、珍しいやつもいるんだな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ