ボクノアタマノナカ
ごめんなさい。頭が痛いです。
※この話は数日後に唐突に消えます。
ズキズキと痛い。ぐじゅぐじゅに溶けた月。
何度目かもわからない、意識渋滞。意識重体。意識重耐。
何回目かわからない後悔と、少し濡れた空に映る濁った瞳とブルースクリーン。
そこから先には何もないけど、歯車がぐるぐると僕の頭で回っている。
繋がらない。錆びついた歯車。いつから止まっていたかわからない錆びついた意識の歯車。
お父さんの声と飛んでくるナイフの戦場を、駆け出して僕は大声で歌いたかった。
何も考えなくていい世界を求めて。
何も考えたくない。
錆びついた歯車が無理やり回ろうとして、頭がすごく痛いんだ。
アンケート。あんけーとあんけーとあんけーとあんけーとあんけーとあんけーと。」」」」」」」」
みんなが言ったこと。可笑しい多数決。正解のように見える。サイズの間違ったネジ。
波乱なんていらなかったはずだ。
世間一般ってなんだ。
なぜ試練は与えられる。
何も考えたくないだ。歯車を解き放ちたくない。歯車は既に役目を終えた。
ガチガチと虫の声が聞こえる。
不気味な音と君の顔が貼り付けられた、きみの悪い昆虫。
どうすればいいの?逃げ場はなくて、ぐるぐると、思考の歯車の隙間で僕は本を読む。
体。精神。概念。
歯車の動き出す音。
痛い。やめて。平穏な歩みが加速し続ける。
痛いんだ。頭が痛いんだ。誰も邪魔をしないで欲しいんだ。
こびり付いた痛みのパルスが僕に緊急事態を伝える。
逃げろ。
逃げれない戦闘です。
逃げろ。
あなたはこの戦闘から逃げることができません。
逃げたい。逃げたい。逃げたい。逃げ場がない。どこにもない。
一生追いかけてくる。嫌だと言っても、君は、ずっと追いかけてくる。痛い。麻薬の爆ぜるにおいと、それを一生懸命に吸う僕の愚かさ。
それは一時の快感だった。
消えた日が僕の消える日でしょう。