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橋下徹氏の言動について考えてみる(後編)

 それでは橋下氏の激を受取った一人として、私の本音


「日本大学危機管理(学)部は何してる!! 今こそ研究の真価が求められている時ではないのか!? 机上の空理空論を学生に教えているのか!!」


 これについて存念を述べます。最初にお断りしますが、これは私なりの理想論であり奇麗事であり当事者が実行出来るか否かと言う観点では考えていない、その意味で机上の空論否、素人の妄想です。しかしながら、22日に為された当該選手の記者会見や26日の関西学園大学の記者会見では私の想定する(理想)以上の会見があったと言うことを、誰もが出来ることではないけれど出来る人には出来ている実例があると言うことを申し添えておきます。



危機管理学部指導陣が成すべきこと


 現時点における彼らの本分は自分の指導下に有る学生を守ることです。当然その学術研究で得た物を全てを賭して実行されるべきものであり、不作為を含むその行為全てが彼らの研究成果の現れと判断すべきです。これは社会の義務です。批判に曝されている学生に対する責任を当該学部は如何に果たしているのか?


 これを監視することは日大の存在を許している社会の構成員が覚えるべき責任の一端です。


 さて、学生を守る為に次のような声明を危機管理学部長の名で出すべきです。



【声明1】


 先ず、本学の不祥事で諸君が批判の対象となってしまったことをお詫びする。現在の本学の状況は当学部学究の真価が問われている状況である。「災い転じて福と成す」当学部の真髄はこの一言に尽きる。ただしこれはハイリスクハイリターンであることは当学部生であればよく承知されていることと思う。


 巨大の組織の遠い部門で起きた不祥事に有って組織の意思決定に深く関ることの無い構成員であれば、ローリスクノーリターン(ローリスクローダメージ)が無難な選択であることは指導した通りである。従って本件に深く関らないことを推奨する。「災い転じて福と成す」を実現するに諸君は未だ発展途上であり、「生兵法は怪我の元」となることに注意して欲しい。:


 ただし、今回の件で身近に困難に直面している者があれば出来る限りの手助けをしてあげて欲しい。これは学問ではなく友人として当然の行為だからだ。勿論その責任を諸君一人一人で背負うことはない。身近な教職員あるいは同級生、先輩でも構わない、是非相談して欲しい。本件における苦悩は分かち合うべきであり、先ずは大学教職員が背負うべき事案であることを忘れないで欲しい。


 本件について当学部の教職員は大学運営に携わるものとして出来る限りの協力支援をする責務とその覚悟があることを学生諸君は知っておいて頂きたい。本件で(当学部に限らず)学生諸君らを孤独にすることは当学部職員職に限って決して無いことを信じて欲しい。


 申すまでも無いことではあるが、その相談内容において諸君らが本学から不利益を蒙ることは決してないことを申し添えておく。



【声明2】


 前述の声明は緘口令では決して無い、当学部の学生に在ってはその対象が本学教職員および当該事件に関る退職者である限り如何なる批判非難を如何なる形で表明しても決して個人の不利益になるような取り扱いをしないことを確約する。また同じ内容を全学で保証するよう学長とこれから協議する予定である。ただし、万一の漏洩や諸君が無用な不安を抱かぬよう匿名での行動を推奨する。


 当然ではあるが対象を本学教職員と当該事件に関る退職者以外とした場合、本件と無関係な事象(個人の肉体的特徴に対する侮蔑表現、非公開である病歴や家族の個人情報の公表など)についての言及はこの確約の範囲外となることに留意されたい。

 

 自らの言動に相応の責任伴うことは紛うこと無き真理であり、当該事件においてもそれが実証(真実が解明)されることを当学部教員は約束する。






 もしこの約束【声明2の結び】が果たせなかったら・・・、

 学部長が辞職すれば良いだけのことで誰も本気で「腹切れ」とまでは言わないよ・・・、その代り研究者としての矜持は守られるんじゃないかなぁ~ 警察と検察がどこまで仕事できるか見物です。


 素人の私でもこの程度のことは考えられるのですから、専門家集団である危機管理学部の指導陣はこんな下らない内容ではなく、「流石は専門家集団」と唸る様な素晴らしい成果を上げてくれるものと期待しています。まさか、ローリスクノーリターン(ローリスクローダメージ)の無難な選択を選んだりはしないだろうと期待しています。彼らにも専門家としての矜持があるはずです。


 橋下氏や日大の当該選手には出来たのだから出来ない理由が見つからないのです。本節の結びは次の言葉(孫子)で逃げておくことにします。

 

 兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを睹ざるなり。

 (超意訳:満点目指して長考すのは良いけれど、締め切りすぎたら意味無いよ)


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