表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精術師と魔法使い  作者: 二ノ宮芝桜
第二章
106/228

2-57 早くパーティー当日になんねーかな

「俺としては、リナの痕跡を追う方が良かったんだけどなー」

『まぁまぁ。もうすぐとっても楽しいパーティーが始まるから、ちょと待ってみなよ』

「そのパーティーの出席者は?」


 アイゼアは夜の道を歩きながら、シュヴェルツェに尋ねる。


『君の想い人も来るかもしれないんだよ』

「んじゃ、愛する彼女と会う為に、ちょっとばかり待っていてやるか」


 ざく、と、森に足を踏み入れた。夜露に濡れる事も構わずに、アイゼアは進む。シュヴェルツェは蛇の形をとりながらも、濡れる様子は見られない。

 ……あくまで、存在は精霊に近いのだ。


「それにしても、あの管理官の鼻は危険だな」

『あー、気付かれちゃってたもんね』

「どうなってんだ、あいつ」


 アイゼアが面倒臭げに頭をかく。


『文字通り嗅ぎまわられたら、上手く誘導すればいいんだ』

「それもそうか」


 ふと、その方法に思い当たり、「この件は置いておくか」と、とりあえず考える事を止めた。


「早くパーティー当日になんねーかな」

『わくわく待つのも楽しみの内だよ』


 蛇はにょろにょろと草むらを這いずる。何度かアイゼアに踏まれそうになり、その度に『イヤン』と声を上げながら。


『ただでさえ、これから長い長いパーティーが始まるんだからさ』

永久ながいのか?」

『仮面舞踏会が開始早々にあって、他にも催しが目白押しさ』


 アイゼアは、ククっと笑う。


「そりゃあいい。精々俺を楽しませろよ」

『勿論さ』


 アイゼアと蛇はゆっくりと、夜の闇に溶けていく。

 これからの計画を、楽しげに口にしながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ