産まれました、赤ちゃん始めます
ここから本編が始まりです。よろしくお付き合い下さい。
周りから何人位か分からないが人の声が聞こえて目を覚ました。今の状況を知るために周りの声に聞き耳をたててみる。
「ー、ーっ~。ー」
聞こえてきたのは知らない言葉で、状況を知るのは無理のようだ。今度は自分の状態を知るため手を動かしてみた。すると目に写ったのは小さな手だった、そう赤ちゃん位というか赤ちゃんそのものの手だった。
(あ~、そう言えばこれって転生。ようは生まれ変わりだし、そりゃ赤ちゃんスタートだよな)
そう考えると本当に転生したんだと実感する。
(う~ん。取り合えず産まれたばかりでも出来る事からやろう)
そう考え今出来る事を思い浮かべ魔法の練習とスキル練習、そして魔法について質問した時に教えてくれた魔力の容量増加訓練、そこから魔法は周り人がいるので除外し、魔力の容量増加訓練は魔力を使いきる必要があるのでこれも人がいない夜中などにする。なのでスキルの練習をすることにした。
(となると、さっき聞き耳たてた時知らない言葉だったから絶対記憶は言葉を覚えてからにするとして残りは隠蔽と識別だな)
神様によるとスキルは攻撃型・防御型そして補助型の3種類で、それぞれに口動系・思動系・常動系がある。ちなみに隠蔽と識別は補助型の思動系という分類で、使うという意思を込め心の中でスキル名を唱えることで発動出来る。
(では、識別!)
名前 ルーティア・アステリオン
性別 女
職業 魔法戦士Lv1 〔サブ〕未定Lv0
魔力500/500
魔法
・治癒魔法Lv1 ・空間魔法Lv1 ・無魔法Lv1
・錬金魔法【特殊】Lv1
スキル
・隠蔽Lv1 ・識別Lv1 ・絶対記憶Lv1
称号
・異世界の転生者
(…えー、いやいや…称号はアウトだけど隠蔽使えばいいとして…)
せ・い・べ・つ・が・か・わ・っ・て・る⁉
赤ん坊の状態でおねむの時間なのか体力が限界だったのか、もしくは衝撃の事態に脳が着いてこれなかったからなのか急に意識が薄らいでいった。
ーーーーー
「んっ…どこだろここ?」
気を失ったと思ったら、また知らないところにいた。見渡すと机やソファーがあり、なんだか学校の校長室のような部屋だった。
(なんか、神様の部屋に来た時みたいな展開だな)
『正解、そのとおりじゃよ。』
「うわあ!…ビックリしたっ!」
後ろから突然神様が現れた。タイミング的に狙ってた気もするが、呼ばれた事とか色々聞き出すことにした。
「早い再会だけどなんで僕はここにいる?それと、僕が女の子になってた件きっちり説明して貰うからね?」
『うむ実はのぉ、お主を転生させた後転生に関する書類を整理しておるときに不備を見つけたのじゃが…』
「不備?」
『ぶっちゃけお主が童顔で小柄なので女の子と勘違いして転生させたが書類で、実は男の子じゃと判明したんじゃよ…てへっ♪』
「てへっ♪じゃねーよ!。それ書類の不備じゃなくて、あんたの不備だろ!」
この神様のドジで女の子になったってことか、…それで呼ばれたってつまり
「そのドジを謝るために僕を呼んだと?」
『うむ、そのとおりじゃ。あとはその件についての埋め合わせの為じゃな』
こう言うってことは性別はどうしようもないのか。まあ、転生し終えてるし当たり前か。
「事情は理解したよ。それで埋め合わせって具体的にはどんな?」
『まず1つ目は、向こうの世界の言葉を解るようにする、文字は自分で覚えて貰うにしてもしゃべっている言葉がわからんと時間がかかるからの』
ふむ、確かに両親達のしゃべってる内容わからなかったしちょうどいいかな。
『埋め合わせは、もう1つあってのぉ。魔法の習得に関して特典を付ける。この特典は特殊以外の魔法を習得可能にするというものじゃ、普通は持って産まれた魔法適正以外の魔法を修めようとすれば何十年も厳しい修行を行う必要がある。そうして修めても威力や効果低い場合もあるのじゃ』
「つまり、その修行期間を大幅カット出来て威力や効果が低下しないってこと?」
『そういう事じゃ。あとは魔力容量の限界値をお主の魂が耐えられるところまでにする…つまりお主が強くなればなるほど上限が上がるということじゃ』
うん。この2つなら埋め合わせとして納得かな
『うむ、埋め合わせとして納得してくれたようじゃの。それでは改めて…良き異世界ライフを』
神様のその言葉を聞き、今居た部屋からこれから生きていく世界アストルフィーロへ意識が帰っていった。
ステータスはレベルアップのあった話数などで後書きに記載する予定です。まだまだ始まったばかりですが読んでくれている皆さん、これから読む皆さん長めのお付き合いになるよう楽しんで執筆するのでどうぞよろしくお願いいたします。