リザードマンVS肉食恐竜
岸辺で寝そべっていた3頭の「異邦人」は、パッチリと目を開けた。そして、のっそりと首をもたげ、くるりと周囲を見回す。大きな口からは、剣のような鋭い歯がのぞいている。
ザリーフは困ったように、両手を頭に当て、
「あららぁ~、こら、ヤバイでぇ。あいつら、目ぇ、覚ましてもうたでぇ」
その時、「異邦人」の背後の密林から、
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今までとは、多少、トーンの違ったトードウォリアーの声が聞こえてきた。矢を射かけたのが彼らだとすれば、その意味するところは、「作戦成功、ざまーみろ」といったところだろうか。
やがて、3頭の「異邦人」は、わたしたちを「敵」あるいは「獲物」として認識したのだろう、顔をわたしたちに向け、ゆっくりと立ち上がった。
ナスル殿下は素早くショートソードを抜き、大きくひと声、
「◇☆≡⊿‡¶¶∮£!!!」
そして、岸に舟を乗りつけると、誰よりも先に舟から出て、ダッシュで「異邦人」に向かっていった。リザードマン30人の精鋭も武器を取り、「殿下に遅れじ」とばかりに、ナスル殿下に続く。先刻「異邦人」の横を静かに通り過ぎようとしたのは、かなわないからというわけではないようだ。わたし(プチドラ込みで)とアンジェラとザリーフが乗った舟は、戦闘の邪魔にならないよう、少しだけ後方に退いた。
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密林からは、断続的にトードウォリアーの声が響いている。彼らは密林に隠れ、わたしたちが「異邦人」に食われる様子を見物するつもりなのだろう。
ところが(彼らの予期又は思惑に反して)、実際の戦闘の経過としては……
「¶¶※◎≡√、∮*★◇⊥\!!!」
と、ナスル殿下の号令一下、リザードマンの精鋭30人が3隊に分かれ、それぞれ1頭の「異邦人」を包囲した。ひとりが派手なモーションで「異邦人」の目を引きつけ、他が側面や背後から斬りつける。見事なチームワーク。一撃で致命傷を与えようというのではなく、「異邦人」の攻撃を巧みに受け流しながら細かい攻撃をつなげ、着実に「異邦人」の体力(ゲーム的表現としては、ヒットポイント)を奪っていく。
「さすがやなぁ。ナスル殿下ら、ものすごい強いで」
ザリーフが、ずり落ちそうなメガネを押し上げ、感心したように言った。「異邦人」は非常に強力なので、普通のリザードマンなら、10人で囲んでも半数以上が犠牲になる覚悟が必要とのことだが、果たして……




