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ザ☆旅行記Ⅸ 南方探検記  作者: 小宮登志子
第13章 とんでもないこと
103/115

意外なところで意外な人に

 巨大なカエルが5匹、横一列に並び、わたしたちに迫る。

 そして、その後方ではトードウォリアーの団体が、勝利を確信しているかのように、


 @@@……………………… @@@……………………… @@@………………………

 @@@……………………… @@@……………………… @@@………………………


 のどを大きく膨らませ、やかましく声援を送っていた。よく見ると、トードウォリアーの数も、先ほどより増えているようだ。水の中からどんどん増援部隊が現れたのだろう。

 反対に、こちらの戦力はゼロに近い。隻眼の黒龍には疲労の色が濃く、リザードマンの精鋭は(元々、あまり期待していなかったけど)、今やほぼ壊滅状態。

「§⊥∀♂◆&∬∑、¶¶☆§£#⊿∟∽£!!!」

 ナスル殿下は(わたしたちと同じように、一応、無事だったらしい)ショートソードを振り回し、何やら大きな声を張り上げているが、まともに戦えるリザードマンがほとんどいないのでは、どうにもならない。

 アンジェラは、今にも泣き出しそうな顔で、

「お姉様、わたしたちは、一体、どうなるのでしょう」

「マズイわね。こうなったら、最後の手段かも……」

 一応、「三十六計逃げるに如かず」という故事もある。わたしとアンジェラだけなら、隻眼の黒龍に乗って、この場から脱出することができるだろう。仲間を見捨てて逃げるようなことは、アンジェラの教育上、あまり好ましいとは思われないが、この際だから、贅沢は言えない。

 なお、ザリーフは、本気なのか(この期に及んでも)受け狙いなのか分からないが、「メガネ、メガネ……」と船底を這い回るようにして、トレードマークの大きなメガネを探している。


 わたしが隻眼の黒龍を呼ぼうと、右手を高く差し上げた時、

「お姉様、あれは!?」

 突如として、5匹の巨大なカエルの周囲の空間に、人の大きさくらいの黒い影が(長い棒状のものに腰掛けている様子)、いくつも現れた。なんだか、ワープ航法を終えて、別の次元から飛び出してきたみたいな感じだけど……、見ているうちに、その影はどんどんと数を増していった。

 その時、不意に、

「カトリーナさん、しばらくぶり」

 と、わたしの後方で、聞き覚えのある声がした。振り向いてみると、

「あら、あなたは!!」

 見ると、ダーク・エルフのクラウディアが、おいしそうに紅茶をすすりながら、くつろいでいた。ということは、巨大なカエルの周囲の黒い影の正体は、ダーク・エルフということになる。でも、一体、どうして?

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