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ザ☆旅行記Ⅸ 南方探検記  作者: 小宮登志子
第13章 とんでもないこと
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特撮映画のような大爆発

 巨大なカエルは、ゆったりとした動きでわたしたちに迫ってきた。大きな目は光を放ち、大きな口からは、光沢のある舌がチラリと見える。今まで隻眼の黒龍の攻撃を受け続けていた割には、皮膚が少し焦げている程度で(なぜこれほど強度があるのか分からないが)、大したダメージは負っていない模様。


 @@@……………………… @@@……………………… @@@………………………

 @@@……………………… @@@……………………… @@@………………………


 巨大なカエルの後方では、勝ち誇ったトードウォリアーの「@@@」が一層高く響いている。アンジェラは、わたしにしがみつき、ザリーフは、顔面蒼白になって声も出ない。

 しかし、巨大なカエルは、どういうわけか、突然動きを止め、大きな目を見開き、苦しそうに口を開けた。そして、次の瞬間、ボンという大きな音とともに目や口から火柱を上げ、仰向けになって倒れた。

「お姉様、あれは一体???」

 アンジェラは、わけが分からないといった顔で、目を白黒させている。

「見事に炎上してるわね。でも、突然、なぜかしら」

 とはいえ、大体のところは想像がつく。隻眼の黒龍が、食べられたと見せかけて、巨大なカエルの体の内部から火炎や魔法で攻撃したのだろう。

 しばらくすると、巨大なカエルはどういうわけか、特撮映画のように大爆発を起こし、体を炎に包まれ、その炎の中からは、隻眼の黒龍が大きなコウモリの翼を広げ、宙に舞った。思ったとおりのようだ。


 こうして、巨大なカエルは敗れ去り、あとは、残っているトードウォリアーを丸焼きにするだけ。アンジェラは、ホッと胸をなぜ下ろした。

 ザリーフも「ふぅ~」と息を吐き、さっきまで顔面蒼白だったのがウソのように、

「やっぱり、『神の使い』やな。強いわ。最強や」

 ところが、完全に形勢逆転のはずなのに、トードウォリアーたちは何を考えてるのか、


 @@@……………………… @@……………… @………

 @@@…………@……@……… @@………@……… @…@…

 @@@……………@……@@…… @@……@@……… @…@…@@…


 再び「@@@」の合唱を始めた。

 ザリーフは、フンと鼻で笑い、

「またかい。今更降服する気け? 許したれへんけどなあ」

 本当に降服する気かどうか知らないが、隻眼の黒龍がいくら温厚でも、この期に及んでトードウォリアーの降服を認める気はないと思う。隻眼の黒龍は、トードウォリアーの群れの上空を旋回し、最後の一撃を加えるためだろう、呼吸を整えている。

 しかし、トードウォリアーは、なおもしつこく「@@@」。やがて、湖面にゴボゴボと泡がわき上がり始めた。しかも、それは1カ所ではなく、ひとつ、ふたつ……と、全部で5カ所からわき上がっている。これは、もしかすると……

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