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夏生詩集3

ちいさな芽

作者: 夏生

踏切の手前にある

ちいさな畑から

ちいさな芽が行儀よく

並んでふわりと開いていた


つめたい雨続きから

やっと降りた日差しを

諸手をあげて歓迎しているよう


ちいさくても生きている

ささやかでも開いている

希望はあちこちにある


寒さ増して

明日はまた雨だそうだ

けれど

あの芽は

めげずに日差しを待って

雨を腹いっぱいにのむだろう


その強かさを少し分けてもらえたら

なんて

厚手のコートを着ながら

願うことじゃないな


服を着るようになってから

人は弱くなった、という説が

耳に痛く感じた



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― 新着の感想 ―
[良い点] 夏生さん、こんばんは。可愛らしい小さな芽が空に向かい、健気に開いている姿が目に浮かびました。 明日に向けて 明るい希望を感じさせてくれる詩だと思いました。 ありがとうございます。
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