MARIA
彼は、美しい、まるで、映画や小説に出てきそうなほど。
彼は、とても聡い、私の知ってることは勿論、私の質問には、なんでも答えてくれる。
彼は、優しい、砂糖菓子のように、海外に売ってる毒々しいお菓子じゃなくて、フランスのマカロンのように、上品に甘い。
彼は、紳士だ、彼は私をレディーのように扱ってくれる、彼といると、まるで、女優になったような気分だ。
彼は、気品がある、子供なのにって思うかもしれないけど、彼はまるで貴族のようだ、他の男子とは違う。
彼は、病的に嘘つきだ、私にかける言葉も、仕草も、笑顔も、全部嘘、本当のことなんて1つもない。
彼は、残酷だ、恐ろしいほどに、彼を慕う人を迷わず切り捨てる。
彼は、無邪気だ、無邪気に人を傷つける、それをなんとも思わない。
病的に嘘つきで、美しく、残酷で、賢く、冷たく、気品があり、そして無慈悲に優しい、「神崎 セイ」
私は、彼が好きだ。
いや、好きなんかじゃない。
愛してる。愛してる。愛してるのだ。私は彼を愛してる。
美しくて、賢くて、残酷で、嘘つきで、無邪気な、物語の登場人物のような彼を愛してる。
だから、お願い。
あなたも、私を愛して…お願い…。
他に、どれだけ大勢の女の子を侍らせてもいいから。
お願い…。
私を愛して、そばにいさせて…。