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望み  作者: キラ崇拝者
1/2

目覚め

初投稿です



お手柔らかに…


とりあえず読んでみて下さい!




今日は7月17日






朝、起きると

目の前に女の顔があった。




ここは俺の部屋、そして

ベッドで俺は寝ていた


……鍵はしていたハズだ




試しに目線を合わせてみるると



「おはよう!けんちゃん♪今日は良い天気だよ!」



とニコニコしながら、あいさつしてきた




取り合えず笑顔でこう返した



「どちらさんですか?」



「……………………。」



「…………………?」

首を傾げていると



「えい!」



「ぐはぁぁぁ!」



何故か腹を、持ってる鞄で思いっ切りぶつけられた。おかしい…出来るだけ笑顔で答えてあげたのに

全くひどい仕打ちだ




「げほ、げほ、ちょっと、ちょっと待ってくれ、マジで誰なんだよ?」



「ひ、ひどい、私の顔を忘れたの?やっと、帰ってこれたのに…」



腹をさすりながら、上半身を倒すと女の子はそういっていたが…




うん?

帰ってこれた?

旅行にでもいってたのか?まぁ、それはともかく……目の前の女の子…

誰だっけかな~

正直さぁ、検討もつかないけど

でも、もうさ、忘れてるだなんて、言えない雰囲気なんだよな




ほら、見てみろ

すげぇ必死にこっちに目で念を送ってるぞ




しかし、わからないしな

どうしようも…




ザザザザザザァァァァァァ



何かがきこえた

ノイズ音みたいなのが




あれ?

目の前に居るのは…




「亜美さん?」




「あっ……うん♪改めておはよう、けんちゃん!」




「おはよう、亜美さん……えーっと…」


「亜美さんだなんて…亜美ちゃんでいいよ♪あ、そうそう、なんで玄関の鍵しちゃうの?窓から入るしかなくなっちゃうじゃん。ちゃんと開けといてよ!」




いや、いや、起こしにきてくれなんて頼んでないし、そもそもここは二階なんだが…




言いたいことは色々あるがまずは…



「亜美さん」




「だから、亜美ちゃんでいいよ♪」




「あのさ、何でここにいるんだ?」




そぅ、最初に言っておくと亜美さんは自分のクラスメイトで、話した事はないし、挨拶する仲でもないはずなんだが…




「何って?昨日言ったじゃない、愛するけんちゃんのために朝、起こしにいってあげるねって。あ、もしかして、おはようのチュウ?え?まだ、ちょっと心の準備が…でも、けんちゃんがどうしてもって言うなら

しても…いいよ?」



昨日?


あぁ、そういえば…



「ん、あ。ヤバイ、もうこんな時間、速く朝ごはん食べて、作って置いたから♪それと

弁当もあるからね♪」



「え、お、おい。ちょっと」



「リビングで待ってるから」


そういって、彼女は

部屋を出た



マイペースだな…



そう思った



その後、亜美さんが作ってくれた朝食を食べて

一緒に学校へ行く事になった


「でね、けんちゃん、あそこで売ってるお店のぬいぐるみ超可愛いんだよ♪種類も沢山あるし、色もいっぱいあるの、でも、安心して一番可愛いのは…

けんちゃんだから!キャー、言っちゃった!!」




「……へぇー、そうなんだー、それは大変だったねぇ」




すげぇ適当に返事してる事に気付いてないのだろうか?っていうか可愛いって何だよ。




んまぁ、それはそれとして


学校に着くまでの間に

自己紹介をしておくか



初めまして

俺の名前は田村 健吾

通称、

けんご

ひねりがないとか言わないでくれ


亜美さんにはけんちゃんと呼ばれてしまっているが

気にしない、気にしない


高校二年 部活はやってたがやめて、今は帰宅部だ


スタイルは普通、



顔は…

イケメンとは言えないんじゃないかな…?

普通?


顔が普通ってなんだろうな



至って普通の高校生だと思う



家族は三人家族



だけど、先月

両親は、突然家から

出ていった



心当たりはない



学校から帰ってくると

机に


「一人暮らしを楽しめ」


と、書いてある置き手紙があり、その横には通帳


口座は一千万円位

入ってた



一千万だぞ、一千万

うらやましいか?



その後

毎月銀行には

少しばかりのお金が入ってくるようになった



これで生活しろってこと

は凄く伝わった



最初は手続きとか、ご近所さんの説明とか面倒くさいなぁ……なんて思っていたが、そこら辺の手続きと

説明は全てやっておいてくれたみたいで、俺はあんまり、苦労しなかった



寂しいといえば、寂しいんだが、やっぱり、独り暮らしは気楽でいいなと思う



いつ帰ってくるかわからない両親を待ちながら、素晴らしい独り暮らしを楽しもう

そう思っていたんだ



思っていたんだ…



「いや、失敗したな~あそこで転ぶなんて~スカートが汚れちゃうじゃない!」



さっきから、マシンガントークを広げてらっしゃる

この方が俺の前に現れるまでは…



名前は石川 亜美

高校二年

部活は最近、っていうか先日やめたらしい

何をやってたかは知らん



あさ、起こしに着てくれたが俺の幼なじみ……ではなく亜美にとっては俺は只のクラスメイトのはずだ




亜美に朝、迎えにいくと言われた日



7月16日



いつもの帰り道

友達と一緒にゲーセンによって家に帰る道中に

彼女はいた


「見つけた♪」


振り返ると彼女はいたんだ何故か…




パジャマ姿で


「…えーっと、どちらさ」


そこまでで、目の前の子が知り合いだった事に気付く

「あー、クラスメイトの亜美さん。見つけたって何を?っていうかなんでぱじ」


そこから、先は言えなかった。

物理的に言えなくされたんだ


いきなりキスをされたんだ

思うと何で避けられなかったんだろうと不思議だ



そこそこ距離は合ったのにな


「ぷは、何を見付けたかって?」


唇を離して彼女は言った



「私の恋人」




耳を疑ったね


いきなりすぎた。全部が



混乱しすぎて気持ちが

悪くなっていた



だってさ、教室で一年に一回話す機会があるかもわからないクラスメイトに

キスされて、恋人宣言されたんだぜ



しかも、亜美さんは

クラス、いや学年の中でも最上級に可愛いんだ



言うなれば、


高嶺の花

俺達の心のオアシス



本人はあまり、自覚してないらしいが



だが、例え、これが冗談かなんかだとしても、こんな状況をアイツラがみたら…



こうしている間にも内の学校の誰かが後ろからグサリ来るかもしれん



周りを見渡しても自分と亜美さん以外は誰もいないが…油断はできん



「あのーもしもーし」


「な、何かな」




返事をしながらも、目線は会わせない



いつ、どこから、どんな風にしてカッターかナイフが飛んでくるかわからない



「……………………………」



くるならこい!





「キスの感想。欲しいんだけど…」







グサリ来た



まさか、前からくるとは

精神的な部分はもうズタズタだ、っていうかメロメロだ


「私のファーストキスの味は?」



どう答えればいいんだ……



落ち着け、落ち着くんだ……そうだ、何か甘いものに例えよう




昨日、食べた物の中で甘いもの…それは




「まんじゅうかな」




「まんじゅう!?」




しまった、テンパりすぎて頭にすぐに浮かんだものがつい口を出てしまった!!




ぐぁぁぁぁぁ~




何だよまんじゅうって

馬鹿だな、俺って



「ずいぶんと渋いんだね…そんなに気持ちよくなかったのかな…」



ほら、自信無くしちゃってるじゃんかー



「ごめん、実はいきなりすぎてよくわからなかったんだ」



正直に言うことにした

がっかりするかなと思ったが


「そうなんだ、それなら」



チュッ



……え?



今度はしっかりと唇の感触を感じとれた

頭がボーッとして意識が真っ白になってた



流石に二回目となると恥ずかしくなってきたのか

亜美さんは耳まで真っ赤になってた



さっきはテンパりすぎてよくわからなかった…

と思っていたが

さっきのこれもいましたこれも、頭がクラクラする意味ではあまり差はないように思えた




「……………////」




じっと見つめてきたことで察した俺はこう返した


「……マシュマロみたいに…柔らかかったよ」


「うん♪」


満面の笑みで肯定されてしまった



「あぁ……うん…」



自分のすぐ横を自転車が走っていった



そのおかげで少し冷静になれた





ニヤニヤしてた顔を真顔に戻して聞いた



「亜美さん」「なーに?けんちゃん」



けんちゃんと言われたのには突っ込まない

長くなりそうだから



「俺が恋人ってどういうこと?」



「そのままの意味だよ。けんちゃん、つまり田村 健吾君は私の恋人って意味だよ♪」



「そう言ってくれて、ありがたいんだけど…何で俺が恋人…何だ?」



「だって、昨日、私が告白したじゃない。それをけんちゃんが笑顔で承諾してくれて、晴れて恋人同時になったんだよ。

あ、そうそう、今日は朝、迎えに行けなくてゴメンね体調が悪くなって寝込んでて

明日は行くから、絶対」



「昨日、告白、お前が俺に?それを俺は…」



受けたのか?

ちょっとまてよ、確か昨日は…



「昨日って7月15日だよな?」



「そうだよ。二人が結ばれた日。運命の日だよ」



「まてよ、おかしいって」


段々口調が素になっている事を実感しながらも、俺は喋り続けた



「俺は、昨日誰ともあってない、家で一人でいたんだ、間違いない」



そうだ、俺の記憶が正しければ、昨日はだれとも遊ばずに家にいたんだ

っていうか、寝てた



「え?どういうこと?私と公園で待ち合わせしてデートしてくれたじゃない…」



「は?」



思わず、声が出てしまった


一体、どういうことなんだ?



……考えるまでもない

目の前でモジモジしてる奴の方が間違ってるに決まってる

めちゃくちゃ可愛いけどな



昨日の記憶ははっきりしてる、俺が間違ってるなんてことは有り得ない



「それは、有り得ないよ

確かに、俺は家にいた。一歩も外に出てないんだ。

こういっちゃ、何だけど、夢でも、見てたんだよ、きっと」



本当だったら、俺は昨日の自分を妬みで殺してやる



「夢なんかじゃない!!確かに私は告白したもん!」



怒り半分、戸惑い半分な顔で亜美はさけんだ



「そんなこといっても、昨日は…」




ザザザザザザザザァァァ




昨日は、あれ?




確かに、昨日、家にいた事は覚えてる




だが、昨日、亜美と公園にいたことも覚えてる

何故、二つも昨日の記憶があるんだ…?




どちらも、確かに覚えてる



どっちが、あってるんだ?



「スマン、確かに俺はあなたと昨日、公園であってる。だ」


「でしょ?全く、冗談は止めてよ、本気で怒っちゃうよ!」



だが、おかしい!


と……続けようとしたが遮られてしまった




………………その後



亜美はニコニコしながら


「明日、迎えにいく、新妻結婚、子供は何人欲しい?え、100人?うん、わかった。頑張る」



等、少し恐い単語を呟きながら帰っていった





以上が7月16日

つまり、昨日起きたことだ

ちなみに、亜美が公園でデートそして、告白されたと言っていた日は7月15日



告白した時に朝、迎えに来てと言った(らしい)事を

律儀に守って来た亜美は笑いながら俺の隣にいる




「速く、学校行かないと遅れちゃうよ?」




「わかったよ」




今日は7月17日




世界がおかしくなっていく



そんな予感がした


本当さわりだけです

ゲームが始まるのは

もうちょい後です


読んでくれてありがとうございました!!

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