表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/62

第六十一話、また。

 きっと、歩夢は…

 知っている。


   ⚪︎   ⚪︎  ⚪︎


 私はすぐに、帰りの身支度を始めた、もうそこに歩夢は居なかったけど、私の心は安堵を感じていた。

 「きっとこれでよかったのだ」

 夕暮れ時にはもう一切の荷造りを終えて、帰りの便までの時間を潰していた。さすがに歩夢へ最後の挨拶をしようと思って、待っていたが、彼は一向に現れなかった。私はついに部屋を出ることにした。あの日記を置いていくか、もしくは置かずに行こうかと考えていると、つい、うたた寝してしまっていた。急に目が覚めて、焦った。フライトは19時、今は17時、もうチェックイン時間だ、空港までは電車で40分。

 私は一目散に走った。荷造りを終えたリュックサックだけを背負い。とにかく空港に急いだ。

 電車に乗った。パスポートを確認する、しっかりリュックサックの一番上のポケットに入っている。更に時間を調べる、このまま行けば、フライトの一時間10分前には着きそうだ。荒ぶる呼吸を落ち着けながら思う、私にここに残るように何かの力が働いているのだろうか、いや、ただ寝てしまっただけだろう、とにかく落ち着いて、空港に付いてからのコースを確認した、チェックインカウンターと、そこまで行く最短ルート。

 結局、飛行機には乗れてしまった。どこかで乗れなくて、歩夢にまた会って、やっぱり私って…。そんなロマンティックな映画の様な展開は私にはなかった。

 成田空港に付いても、迎えはなかった、それはそう、両親にはまだ九州にいることにしているし、友達への連絡もしていなかった。ひとまず予約した、空港そばのビジネスホテルに向かって、私はまた明日からどうするかを考える、放浪の日々に再会した。

 孤独はもう感じなかった。慣れっこだ。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ