第六十話、「朝、次の」
歩夢がまだ起きないから、私は近くを散歩することにした、韓国はどうやら日本よりも寒くて、最強寒波でも来ていたからかも知れなかったが、私は吸い込まれるように路地裏のカフェに入った。
韓国はカフェが多くて、ゆっくりするには良い。私はコーヒーはやっぱり好きにはならなかったが、カフェインの効力を得たいとカフェオレをホットで頼んだ。簡単な英語はまだ覚えているみたいだった。
さて、私はノートを開いて、新しい日記を書き出した。免税店で買ったノートは韓国の旅を始める時に何か新しいことを始めたくて買ったのだった。前の、’’あの日記’’を読む事は良いんだけど、それだけじゃない、それとは違う’’何か’’を始めたかった。そう、あの日記の内容を追いかけるのはもう、辞めにしたんだから。
じゃあ、どうするのかって、それは分からない。
まずは、歩夢と合流するか、どうか、考えて見ないと。私は仮に歩夢とこれから、旅を続けるとして、一体何を得れるのだろう、そりゃ一緒に居たら嬉しいし、楽しいんじゃないかな、でもどこか、それで良いのか?って思うんだ。それでは行けない何か、大きな理由、意味があるのではないかって。私はまた考えに耽っていた、頭の中でぐるぐる、ぐるぐる。
そうやって、いつも何もかもがわからなくなった。そうね、直感よね、さぁて、どこにいこうかな。どこに行かないかな。
歩夢との旅は続けないことにした、だって歩夢と居ると、どしてか、虚しかったから。私はインターネットで日本へ帰るチケットを買った。家に戻るのかはまだ決められなかったけど、チケットも安いし、成田空港へのチケットを買った。
「さぁ行くか、」私は荷物をとりに歩夢の居るホテルに戻った。
「歩夢聞いて、私日本に帰ることにした」
「そうか、もう決めたんだね」しっかり、朝の身支度をして、これからどこに出かけるのかといった様子の歩夢は、至って冷静に、そのことに少しも驚かずに答えた。




