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第五十一話、決めてからは早かった。

 決めてからは早かった。チケットを買って、飛行機に乗る。念の為、用意しておいたパスポートは母親には絶対使うことはないからと、運転免許書のない私の身分証明書なのだと説明した。ビザは要らない。私は韓国に降り立った。母親には嘘をついたことになる。

 プサンだ、到着してすぐにソウルへ向かった。

 理由はあまりにもプサンの印象をこの少ない人生経験の私は持ち合わせていなかったからだ。韓国の印象も然りだ、それでも日記に突如と現れたソウルが私をこの行動へと駆り立てた。

 プサンは飛行機代がソウルへの陸路の費用を差し引いても安かった、そんな単純な理由のためにこの名前を使わせて頂いて何だか、申し訳ない。

 しかし、もうそんなことも言っていられない、しようがないのだ。貧乏なバックパッカーと成り果てている私はこの旅を完全に新しく、第二章をはじめていこうという気概で身体を熱くしている。

 歩夢を探したいのか日本から逃げたかったのか、こうして私ははじめてか何度目かの海外旅行を始めた。言うことなすこと、わたしは己に似すぎている。そう日記の中の己に。そう感じるのも無理はない日記を追いかけ旅をしているのだから、己(歩夢)を追いかけて。それでも口調や気性、ある種の熱意までもが感染している気がした。そうかわたし影響受けやすいんだ。そりゃまっさらだもん、純粋な赤子のようなものだからね。

 私は高速列車を降りた。ソウルだっ。

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