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第五話、浅い!
ものすごく眠い日々が終わった頃。大学で仲良しだったらしい女の子三人組がやってきた。母親が言うには私にどんな用事かと聞くと大体この三人の名前が上がってきたらしい。毎回本当だったかは分からないけど仲は良かったらしいから私は困惑しながらも彼女らを迎えた。
「久しぶり〜、心配したよ! もう大丈夫なの?」一人がそういった。
「大丈夫だよ」
何が大丈夫なんだろう、心の中でそう思った。彼女らは私が記憶喪失って知ってる筈だ、気を遣ってるのか何だかよそよそしく感じた。
「本当良かった!いつごろ学校戻れそうなの?」
もう一人が続けてそう言った。
「うん、まだ分からなくて」
うん戻るかも、声には出さない。
「焦らなくて良いからね」
「私たち待ってるから」
三人目がそう言った時、私は急に泣き出したくなった。
「うん、ありがとね。三人とも」
悲しいのとはちょっと違う、むしろ虚しい。いや何なんだろうか。私って可哀想なの、自分がどうしたいのか分からない。そんな私の心の声を察してか三人は挨拶とお花を置いて帰っていった。




