第四十四話、『かも知れない』
食卓に付くと豪華な和食が並んでいた。
お味噌汁に焼いた鮭、スクランブルエッグとオレンジジュース。それからパンとご飯が並んだ。
「何が好きか分からなかったから色々、用意しちゃった。」
お茶目な物言いが可愛らしかった。本当に良い人だ。机は綺麗な木目の美しい丸い机で食器マットにはラベンダーの絵が散りばめられている。
「でっ、梅ちゃんはこれからどうするの?」
「私ですか、とりあえず京都に少し留まろうかなと思っていて。なんとなく歩夢がいる可能性が高いかなって。それに少しバイトもしたいし、京都も観光したいし。何しろ少しどこかに、留まりたくなったんです。」
「バイト先は決まってるの?」
「いえ、でも居酒屋とかが良いかなって歩夢が昔バイトしてたところもあるみたいで、まあ昨日のお店なんですけどね。」
「そうだったのね、そしたら私が紹介しようか?」
「えっお願いします!。」
私はなんだか出会いの運に味方されてる気がして、歩夢に会える可能性が高まっている気もした。
ヨーグルトとお味噌汁を一緒に食べたのは始めてだったけど、お酒で疲れたお腹にはすごく優しかった。
朝食を食べたあと。私は宿を探しに街を歩いた、街の中にある川が私にとってすごく特別だって感じられた、誰も見たことのない新しい何かに出会いたくて私は旅をしているのかもしれない、もしくは誰もが普段見ているけど誰も気に留めないそんな美しさを見つけたいのかも知れない。
私は僕は、私たちは梅のように何か忘れているものがあるのだろうか、それを知っていく過程が人生というものだったとしたら。そんな思いで、




