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第三十五話、めまい

 立ち上がると少しめまいがした。近くの自販機で水を買って一気に飲み干す。なんか私、自由じゃん。そう思ったら嬉しくなった。私は誰も知らない土地で誰にも気にされない。そんな状況につかのま解放感を感じた。

 ブラブラと街を歩いていると辺が青白く光だした。もう梅にはならなくて良い、もう梅を思い出さなくて良い。頭ではわかっていたはずなのに、別に思い出そうとしてなかったのに。無意識にその梅というプレッシャーは私を圧迫していたみたいだ。ふと目元が熱くなり、涙が雫となって溢れ出た。もう何でも良いんだ、自分とか梅とか知らない、ただそのままで良いじゃん、なんで私を可哀想ってみんな思うの、記憶がないなんて別に、長さの問題でしょ。みんな生まれる前の記憶なんてなくて、私も病院で目覚める前の記憶がないだけ。だから私は八ヶ月。でも、もう良かった。だってそれは私にとってもう問題じゃないから、だって誰も過去の梅を知らないし見ていない。だからただ、私だけの問題だ。うん。丁度見えた漫画喫茶に入った。


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