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第三十一話、ないのかな、

 あれこれ考えながら電車に乗ってまず、西を目指した。とりあえずの目的地は三重だ。

 こんなにすいているなんて、まず名古屋駅を目指すため東京駅までの電車に乗った。実際の所、ガラガラというわけでは全然ないのだけれどそれでも1限がある時に乗っていた満員列車とは天と地の差だ。席もまばらにあいていた。

 私はというとリュックが大きいので扉の縁にリュックを立てかけてそれを足で挟む様に立った。どれくらい大きいかと言えば、普通よりちょっと大きい私が足で挟めるくらいだから、とてつもなく大きいわけではない。ネットで旅をするのに良い大きさを調べて登山用の中型ザックを買った。それでも荷物が思いのほか多くて、かなりパンパンの状態になってしまった。それに寝袋と寝袋用のマットとサンダルは中に入れてしまうと服なんか全然入らないから外に縛り付けている。どうやらそれが時折人の邪魔をしてしまうらしい。まぁ当たっても痛くはないだろうからそんなに気にしないんだけどね。

 今日は天気も良いのもあってか随分と東京が明るく見えた。反射するピカピカのビル達。横断歩道を行き交う人々。これから行く田舎というのに思いを馳せながら、短くはあったが自分の地元であったこの都会にお別れを言おう。ふと紗栄子のことを思い出す。彼女は世渡り上手だ、何も心配なんてないだろう。でも意外と好きだったのかも紗栄子のこと、男の愚痴だったり、好きな洋服みたいな、たわいもない会話の中にもう浸ることはないのかなぁ、

 電車は地下へと入っていった。

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