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第三話、えっわたし大学に…。

「君は、君は。」いったいきみは誰なんだ。彼を追いかけて考えていくと、私はどうしても自分と向き合わざる負えなくて。せっかく記憶喪失になったのに。思い出したいかも分からないのに。どうしてあのトキ、私の前に現れたの?

 少し寝たみたいだ、西陽に照らされて母親らしき人は何か読んでいる。起きた私に気がついて目が合う。父親はもう居ない。

「そうだ今度ね、大学の友達がお見舞いに来てくださるって、どうする?」

「大学?」私が大学に行っていたのは知っていたし、おそらく大学の仲良しグループ見たいのがお見舞いに来るのはわかるけど、記憶喪失の私にお見舞いに来ていいか聞くのは酷じゃない、とも言わなかった。

「あの、その子達、私の状況知ってるの?」

「実はまだ家族以外には伝えてないの」

「じゃあなんて言ってるの?」

「交通事故ってだけ……」

この人、だいぶ世間体気にするタイプなんだと思った。でもいくらなんでも会ったら気が付くと思うんだけど。天然なのかな。まぁバレても良いかというか丁度良い気もした。

「いいよ」私は少し元気よく答えた。

「そう!三人で来たいみたいなんだけど大丈夫そう?」

 三人ね仲良しグループ的なやつでしょう。まぁ一人で来るのは勇気がいるか、本当に仲が良かったか怪しいわね。

「いいよ」テンションの高い母に反して私は今度は冷たく答えた。

 これ以上母親と話すのも疲れたので寝た。病院は素晴らしい、いつ寝ても正義だ。私は母親に対して本心で話していないことにちょっぴり罪悪感を感じたがこうでもしないときっと母親の気持ちが保たないとも思った。いやもしかしたら自分自身という存在に困惑してたのは私自身でもあったのかも知れないが。


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