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第二十八話、それでも父。

「でも、ありがとね」

 父は首を傾げた。

「ほら、お母さん説得してくれたんでしょ」

「あぁ説得した訳ではないけどね」

 私は知っている彼が説得したことを、でも父はこういう性格だ。でもそこが好き。

「お父さんっていつからコーヒー飲み出したの?」

 あれから父と朝、コーヒーを飲むのが習慣になった。

「そうだな、大学に入ってからだね」

「そっか、あのさ、お母さんと会ったのも大学のとき?」

 父は好奇心を持った笑みで答えた。

「気になるのか?」

「何よ、だから聞いてるんでしょ?」 私達の関係は家を出ることが決まって変わった。

 というより私の態度が変わったのだろう。「でも何で分かったのお父さん達が大学の時に出会ったの」

「ん〜感?女の感ってやつ」

 本当にただふとそんな気がしたら当たったのだ。私は歩夢に対してもこんな感じが働けば良いなと、窓から指す朝日を見ていた。


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