ぼくが見失った白い薔薇のはなし
新聞記者のメアリーアンには、毛色の変わった友人がいた。貴族の子弟、ジェラルド・カーストン。立場上情報収集能力に長けたメアリーアンは、ジェラルドの便利なコマの一つとなり、振り回されることも度々であった。
初夏のある宵、新聞社を訪れたジェラルドは、『霊媒師への口利き』を希望する。先ほど新聞に載っていた、欧州一と評判のミス・マイラを生家の城に招きたいと言うのだ。
いつもの気まぐれな物見高さだと、メアリーアンはあきれながら引き受け、記事にしてもいいとの発言に、城への招待も受諾するのだが――
初夏のある宵、新聞社を訪れたジェラルドは、『霊媒師への口利き』を希望する。先ほど新聞に載っていた、欧州一と評判のミス・マイラを生家の城に招きたいと言うのだ。
いつもの気まぐれな物見高さだと、メアリーアンはあきれながら引き受け、記事にしてもいいとの発言に、城への招待も受諾するのだが――
1.少女のつぶやきとその夜のこと〈予〉
2024/08/23 01:12
(改)
2.ジェラルド様登場
2024/08/23 06:50
3.仲の良い三人のディナー
2024/08/24 01:00
(改)
4.ラウンズドン男爵のご領地で
2024/08/25 07:00
5.いま流行りの交霊術
2024/08/26 01:00
6.夜の訪問者
2024/08/27 07:00
7.光の始まり
2024/08/28 01:00
8.ピアニッシモ
2024/08/29 01:00
9.ムーンシャイン
2024/08/30 01:00
10.モーニングルーム
2024/08/31 01:00
11.そして彼女は魔法に気付く
2024/09/01 01:00
11.そして彼女も魔法を使う
2024/09/02 01:00